千玄室大宗匠 天津副市長と会見
並びに香港大学で講演


《天津副市長と会見》
  天津商業大学裏千家茶道短期大学学長として同校第11期卒業式に出席の為、ご訪中の千 玄室大宗匠は3月19日、市政府貴賓庁にて天津市の任学鋒・副市長と会見されました。




  任学鋒副市長は「外事担当として天津市名誉市民と天津市政府外事弁公室顧問に大宗匠のような大先輩がおられることは大変心強く思っており、大宗匠は茶道を通じて日本と天津との教育、文化面の交流を深めるには重要な役割を果たされ、心より感謝の意を表します」と述べられました。
  会見の際、田貴明天津市外事弁公室主任、劉書瀚天津商業大学学長、林炎生天津市教育委員会副主任、王樹華天津市人民政府外事弁公室副主任等が同席されました。





《香港大学で講演》
  千玄室大宗匠は3月20日、香港大学において講演されました。
  香港大学はアジア有数の大学に数えられており、辛亥革命の立役者で中国革命の父と呼ばれる孫文も卒業生の一人です。




  この度の行事は大宗匠が徐立之学長の要請を受けられて実現したもので、講演、茶道デモンストレーションと呈茶という総合的な行事となりました。同大学メインキャンパス内の黄麗松講堂には佐藤重和在香港日本国総領事夫妻、周亦卿香港ジャパンソサエティー会長・裏千家淡交会香港協会会長夫妻、吉川栄一香港日本人クラブ会長、スイス、オーストラリア各国総領事などの来賓のほか、学生、大学関係者など約300名が参集。
  徐学長がスライドを用いて大宗匠の紹介をされた後、大宗匠は約1時間の講演をされました。




  「茶道の文化― 一碗からピースフルネスを―」を演題に、茶道の精神を自ら帛紗を用いて説明されました。また源氏物語千年紀にあたり、瀬戸内寂聴氏、ドナルド・キーン氏らの“よびかけ人会”の代表を務められる大宗匠は源氏物語にも触れられ日本文化を分かりやすく解説されました。
  また、呈茶席では夜7時半からという遅い時間にもかかわらず、来賓の方をはじめ聴講者全員がお茶を体験し、盛況の内に終わりました。