千 玄室大宗匠、中国を訪問


  千 玄室大宗匠は、3月21日から25日まで訪中され、天津商業大学裏千家茶道短期大学の卒業式に学長として出席されたほか、中国文化部・蔡武部長、また天津市人民政府要人との会見に臨まれました。

◇ 天津市人民政府要人会見
  3月23日、大宗匠は、天津商業大学裏千家茶道短期大学卒業式・壮行会に先立ち、天津市人民代表常務委員会・李亜力副主任と会見されました。
  李副主任は、この度の東北関東大震災のお見舞いと、大宗匠の天津市への長年に亘る貢献に対する謝意を述べられました。また、大宗匠からは「開学以来14期目の卒業式を迎えることができ、喜んでいる」との言葉がありました。

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◇ 天津商業大学裏千家茶道短期大学第14期卒業式
  千 玄室学長、劉書瀚理事長出席のもと、天津市人民政府代表、在中国日本国大使館・山田重夫公使をはじめとする来賓を多数迎え、ホテル日航天津を会場に執り行われました。
  日中文化学科卒業生3名と、1年留学コース卒業生3名は大宗匠から直接許状を拝受、その後、謝恩茶会、卒業式・壮行会に臨みました。詳しくは、裏千家茶道短期大学ホームページでお知らせします。

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◇ 中国文化部昼食会
  3月24日、大宗匠は天津から北京へ移動され、中国文化部・蔡武部長と会見。蔡武部長は大震災のお見舞いを、大宗匠は中国からのいち早い援助に謝意を述べられました。
  蔡武部長からは、「歴史的にも深い繋がりのある両国がこれからも協力し合ってよき関係の構築に努めていくとともに、大宗匠が長年に亘り取り組んでこられた日中の文化交流を更に推し進めてください」と話され、大宗匠は「この未曾有の悲劇、国難を乗り越えるため、今こそ文化の力を発揮していきたいと考えています。また本年5月の“第6回東アジア茶文化シンポジウム”、“第6回パネルディスカッション―東アジアの文化と平和―”を意義深く開催し、日中の学術交流も更に推し進めたい」と応じられました。
  会見後の昼食会は和やかなひとときとなりました。

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  この会見に先立ち、大宗匠は、前中国日本友好協会会長で永年に亘り日中の様々な分野の友好交流に尽力された孫平化氏の令嬢・孫暁燕女史と面会されました。
  孫平化氏は、1972年の日中国交回復の中国側の立役者として、1979年、大宗匠に日中の文化交流のための訪中を要請、その年の11月に初訪中を果たされた大宗匠は、それ以降、孫平化氏と深い友人関係を結ばれました。

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