千 玄室大宗匠 北京を訪問

  千 玄室大宗匠は12月20日(火)から23日(金)まで中国 北京を訪問。2012年の日中国交正常化40周年を記念して催される「裏千家茶道総合展」の会場視察をはじめ日本国大使館、中国芸術研究院、中日友好協会、中国人民対外友好協会などを表敬訪問されました。
  20日午後、北京空港に到着された大宗匠は早速、「裏千家茶道総合展」の開催会場となる中国国家博物館を訪問されました。同博物館は天安門広場東側に位置する総合博物館で、2007年より拡張工事が行われ2011年3月に世界最大級の博物館としてリニューアル・オープンしました。

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国家博物館にて陳履生副館長と会見広大な館内を視察される大宗匠

  翌21日、大宗匠は在中国日本国大使館に丹羽宇一郎大使を表敬された後、中国芸術研究院での打ち合わせに臨まれました。張慶善常務副院長を中心に茶道展開催の委員会をつくるなど具体的な打ち合わせがなされました。
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丹羽大使を表敬中国芸術研究院にて打ち合わせ

  大宗匠は22日午前、中国政府機関が置かれている中南海にて唐家璇中日友好協会名誉顧問を表敬されました。唐名誉顧問は「中国と日本は一衣帯水の国であり、茶道文化を一番理解できるのは中国人と思う。大宗匠は1979年以来我が国と深いご縁を結んでこられた。その理念は中国人一同深く尊敬しています」と述べられ、大宗匠の点てられた一碗を喫されました。

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  同日午後には、李小林中国人民対外友好協会会長を表敬されました。李小林会長は李先念元国家主席の息女であり、しばし父君のお話が弾みました。李会長は「父を含めて昔の人は中日友好に努力してきたので、私達の世代も引き続き力を尽くしていかねばならないと思っています。文化の中でも特に茶道は大きな位置を占めています。秋に予定されている国交正常化40周年記念レセプションには、是非大宗匠にご出席いただきたい」と述べられました。また「大宗匠が点ててくださったお茶をいただき、ますます友好のために頑張らねばという気持ちが強くなりました」と感想を述べられ、大宗匠も「文化が交流の力になるので裏千家茶道総合展へのご支援をお願いしたい」と応じられました。

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大宗匠が点てられた一碗を喫される李小林会長会見後、李会長より記念品の贈呈

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