千 容子家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗さんがワシントンDC・ニューヨークを訪問
日米桜寄贈100周年「茶道裏千家ワシントンDC道場」お披き・記念茶会

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  家元夫人の千 容子淡交会副理事長、千 万紀子今日庵理事、伊住公一朗淡交会理事が米国の首都ワシントンDCを訪問され、日本国大使公邸でのお茶会や「茶道裏千家ワシントンDC道場」のお披き・記念茶会、家元夫人主催晩餐会を開催されました。

  今年は、日米友好親善のため東京市(当時)からワシントンDCに桜の苗木が贈られてから100年にあたり、それを記念する「日米桜寄贈100周年(全米桜祭り)」が3月20日から約5週間に亘って開催。暖冬の影響もあり、ワシントンDCの桜は例年より二週間ほど早く見ごろを迎え、記念行事を祝福するかのようでした。

  3月22日、在米国日本国大使館主催によるお茶会が大使公邸内の茶室「悠々庵」で開催され、家元夫人、千 万紀子さん、伊住公一朗さんが席主として来客者をおもてなし。お茶会には藤崎一郎駐米国日本国特命全権大使、令夫人の順子氏(淡交会ワシントンDC協会特別名誉顧問)、レイ・メイバス米国海軍長官ご夫妻をはじめとするご来賓が出席され、家元夫人らとともに和やかなひと時を過ごされました。

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大使公邸「悠々庵」でのお茶会藤崎特命全権大使夫妻

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点茶の体験をされるレイ・メイバス海軍長官

  23日、日米桜寄贈100周年の一環として「茶道裏千家ワシントンDC道場」のお披き・記念茶会が開催されました。
  ワシントンDC地域における裏千家茶道は、1979年に裏千家ワシントンDC支部(現、淡交会ワシントンDC協会)が設立され、94年にはメリーランド州に裏千家ワシントンDC出張所が開設。ヴァージニア州への移転を経て、今回、千 玄室大宗匠、千 宗室家元の発意により、日米桜寄贈100周年に合わせてワシントンDCの中心部に「道場(和深庵)」が設けられました。

  午前10時の「お披き」には、藤崎特命全権大使ご夫妻、US-Japan Council理事長でダニエル・イノウエ米国上院仮議長夫人のアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏、ウィリアム・ブリアー淡交会ワシントンDC協会会長ご夫妻をはじめ日米関係の団体代表者が多数出席。 はじめに家元夫人が「この道場と茶室『和深庵』が末永く地域の皆様に親しまれ、日本文化発信の中心地となるとともに、日米の友好親善の拠点となりますよう期待しております」と挨拶。続いて藤崎特命全権大使による祝辞、ブリアー会長の挨拶があり、宗家方とご来賓代表による「和深庵」の扁額除幕式が執り行われました。
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家元夫人による挨拶

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(右から)藤崎特命全権大使ご夫妻、アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏
(着席二列目)ブリアー会長ご夫妻

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藤崎特命全権大使祝辞ブリアー会長挨拶

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「和深庵」扁額除幕式

  続いて、今回の道場お披きに合わせてブリアー会長に茶名「宗都」が贈られ出席者に披露。アイリーン・ヒラノ・イノウエ氏に淡交会ワシントンDC協会特別名誉顧問の委嘱書が交付されました。引き続いて記念茶会が催され、出席者はベランダに設けられた露地を通り茶室「和深庵」にお席入り。家元夫人がご亭主、千 万紀子さんがお点前、伊住公一朗さんが取次ぎをされ、和深庵での最初の一碗が藤崎特命全権大使に呈されました。
  茶会は翌24日まで2日間に亘って開催され、日本大使館関係者や日米関係団体代表者、商工会や経済界、美術館・大学の関係者、裏千家ニューヨーク出張所社中、淡交会ハワイ協会役員、ワシントンDC協会役員・会員、フィラデルフィアをはじめとする米国各地の裏千家茶道愛好者を含む約150名が参席。

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ベランダに設けられた露地から茶室へ

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記念茶会 ご亭主の家元夫人と千 万紀子さんによるお点前

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「和深庵」での最初の一碗 取次ぎをされる伊住公一朗さん(中央)

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伊住公一朗さんによるお点前

  23日夕刻には、ホワイトハウスの正面に位置するヘイ・アダムスホテルにおいて、家元夫人主催により新道場のお披きを記念する晩餐会が日米桜寄贈100周年の一環として開催。ダニエル・イノウエ米国上院仮議長ご夫妻、藤崎特命全権大使ご夫妻をはじめとする各界からのご来賓が多数出席。開会前にはカクテルとともに、桜に因んだ道具組みによる呈茶席が設けられ出席者に一碗が呈されました。

  開会にあたり、家元夫人は、出席者への謝意のほか「道場のお披きを記念するこの晩餐会で、地元の皆様方との交流を深めたい」と挨拶。ダニエル・イノウエ上院仮議長、藤崎特命全権大使による祝辞に続いてブリアー会長が乾杯発声。ホワイトハウスの夜景を臨みながら、交流が深められました。

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呈茶席

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家元夫人挨拶

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ダニエル・イノウエ米国上院仮議長祝辞ワシントンDC協会役員との記念撮影

  家元夫人、千万紀子さん、伊住公一朗さんは引き続いてニューヨークをご訪問。
28日にはマンハッタンのセントラルパーク近くに位置する「裏千家茶の湯センター」を訪問され、地元社中(講師)らによる一碗を受けられました。

  「裏千家茶の湯センター」は、18世紀後半のレンガ造りの歴史的建造物。室内中央の露地を囲んで広間と待合及び四畳半の茶室があり、ニューヨーク市内にあるとは思えない和の空間が広がっています。茶の湯センターには裏千家ニューヨーク出張所とともに裏千家淡交会北米総局が置かれ、北米地域における裏千家茶道の拠点となっています。

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茶の湯センター地元社中(講師)らによる茶席

同日午後からは、キタノホテルにおいて米国裏千家茶道協会役員や裏千家ニューヨーク出張所社中約60名との昼食会に臨まれました。
開会にあたり家元夫人は、ワシントンDCでの「道場お披き」をはじめとする諸行事の報告をされるとともに「日頃なかなかお会いできない地元の皆さん方と交流を深める機会として楽しみにしておりました」と挨拶。続いて、リチャード・ダンジガー米国裏千家茶道協会理事の挨拶、同理事・嶋野榮道老師による乾杯発声。家元夫人一行は各テーブルを回られ、地元社中方と和やかに懇談されました。

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家元夫人挨拶

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ダンジガー理事挨拶嶋野理事による乾杯発声

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