千 玄室大宗匠、パリを訪問
― ユネスコ親善大使年次総会出席 ―

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ユネスコ本部

  千 玄室大宗匠は、6月24日(月)から28日(金)までフランス共和国パリ市を訪問。ユネスコ本部で開催されたユネスコ親善大使年次総会に出席されました。
  26日、年次総会出席に先立ち、大宗匠はイリーナ・ボコバ ユネスコ事務局長に面会し、「未来につなぐ世界遺産 京都アピール」、並びに山田啓二 京都府知事、門川大作 京都市長からのメッセージを手渡されました。
  京都アピールは、昨年11月に京都市で開催された世界遺産条約採択40周年記念最終会合でまとめられた「京都ビジョン」をもとに、世界遺産をはじめとする文化財の保護・継承について、地域社会の意識の高揚を図ることを目的に、大宗匠、松浦晃一郎 前ユネスコ事務局長、吉田博宣 京都府文化財保護審議会会長、井上満郎 京都市文化財保護審議会会長をメンバーとした起草委員会で作成、世界遺産条約採択40周年記念事業京都実行委員会が策定したものです。

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「京都アピール」を伝達ボコバ事務局長との面会

  ユネスコ本部での年次総会には、世界各国のユネスコ親善大使、ユネスコ平和芸術家、ユネスコ・スポーツチャンピオン約50名が出席。初日26日は、「女子・女性の教育」、「文化と発展」に関するユネスコの取り組みについて、27日には「海洋に関する主要な問題」についての発表がなされ、ユネスコによるイニシアチブについてディスカッションが行われました。
  大宗匠は親善大使による活動発表の場でスピーチされ、世界遺産を守り継承することの難しさについて触れられ、「心を豊かにするために、教育など様々な機会を、どの国の子供達にも平等に与えられるような世界にしなくてはなりません」と述べられました。

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ボコバ事務局長、親善大使、平和芸術家、スポーツ・チャンピオンの方々

   27日の夕刻にはホテル ブリストル パリにおいて、大宗匠主催のレセプションが催されました。駐仏日本大使館より藤原聖也公使、森川 徹公使、ユネスコ日本政府代表部より小泉 勉公使にお越し頂き、裏千家パリ協会アンドレ・ロス会長夫人、ティエリー・ポルティエ理事、ジャン・フランソワ・アリレール理事、また多数のパリ協会会員が大宗匠を迎え、和やかなひと時を過ごしました。

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藤原公使によるご挨拶の後、乾杯大宗匠を囲んでの和やかなひと時

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