千玄室大宗匠、中国上海を訪問

  千 玄室大宗匠は、3月14日(金)より18日(火)まで茶道裏千家淡交会上海同好会 20周年記念のため上海を訪問され、中国浦東幹部学院での講演会、「日中文化のつどい―茶道と平和―」行事はじめ各種行事に臨まれました。

◆中国浦東幹部学院会見・記念講演会
  14日、大宗匠は中国浦東幹部学院を訪問され、記念講演と茶道デモンストレーションを執り行われました。講演に先立ち、大宗匠は馮俊常務副院長、小原雅博駐上海日本国総領事と会見され、中国共産党幹部を養成する重要機関である中国浦東幹部学院で茶道行事を開催できたことへの謝辞とともに、今後の日中交流について話されました。

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馮俊常務副院長より記念品の贈呈

  その後の記念講演会には、姜海山副院長、蔡建国上海市人民政府僑務弁公室副主任、学院関係者など約150名が出席しました。
  大宗匠の講演は当初の予定を超えて1時間に及び、参加者の反応も大きく、大宗匠の言葉に何度も歓声が沸き起こりました。
  大宗匠は昨年12月の中国湖州陸羽閣での献茶の際に、ご自身で陸羽像の近くで摘み取った一枚の茶葉を大事に日本に持ち帰り、今日庵内の利休像に捧げたエピソードを話され、中国より茶が海を越え日本にやってきたことへの感慨深さと先人達が伝承した中国文化に敬服する意を述べられました。

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姜海山副院長の挨拶講演

  講演後には、今日庵業躰部、裏千家中国駐在講師による茶道デモンストレーションが開催されました。また、講演会の前には呈茶席が設けられ、参加者に一碗が呈されました。

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デモンストレーション会場の風景

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呈茶風景1呈茶風景2

 ◆「 日中文化のつどいー茶道と平和―」
  15日午前、大宗匠は茶道裏千家淡交会上海同好会20周年記念行事の一環として、上海花園飯店にて献茶の儀を厳修。日本に留学経験のある人達で構成される留日同学会、同済大学学生等、220名が参列しました。
  献茶の儀に先だって、日中両国で歌い継がれている「旅愁」を現地の声楽家が献歌。続いて、壇上に進まれた大宗匠は一碗を謹点され、日中両国の国旗に捧げられました。

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  献茶の儀に続いてご講演に臨まれた大宗匠は、「両国の文化を知っている方々が先導となり、ぜひ、これからの日中交流を進めていっていただければと存じます。今こそ、両国にとって大事な時期なのです」と力強く語られました。

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上海留日同学会束c会長の挨拶在上海日本国総領事館丸山首席領事の挨拶

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  また、同会場でも茶道デモンストレーションに臨まれ、大宗匠の解説に参加者は熱心に耳を傾けました。

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 ◆上海同好会20周年記念茶会
  15日午後、同会場にて茶道裏千家淡交会上海同好会20周年記念茶会が開催され、永年にわたり同好会の発展に関わってこられた多くの人々に感謝をこめて、一碗が呈されました。
  引き続き、記念懇親会が開催。原田 収会長、奥野冨美子副会長の同好会発展への多大なご功績に対して、大宗匠より感謝状が手渡されました。会員達は同好会のより一層の発展と茶道を通じての日中友好文化交流に精進することを誓い合いました。

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記念茶会感謝状授与

 ◆中国人民政治協商会議上海市委員会表敬
  17日午前、大宗匠は中国人民政治協商会議上海市委員会を表敬。周漢民上海市委員会副主席、
道書明上海市人民政治協商会議対外友好委員会主任らと会見され、今後の日中交流について意見交換されました。
  周副主席は大宗匠のこれまでの日中友好への取り組みを称えられ、大宗匠が呈された一碗を和やかな雰囲気の中に喫されました。

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