伊住公一朗様、フィンランドを訪問

  伊住公一朗様は、5月29日(木)から6月4日(水)までフィンランド共和国を訪問されました。この度の訪問は、千 玄室大宗匠が会長を務められる関西日本・フィンランド協会設立35周年記念行事によるもので、伊住公一朗様には、千 玄室会長の名代として期間中の諸行事に臨まれました。

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  関西日本・フィンランド協会は、1979年3月に京都フィンランド協会の名称で設立。千 玄室会長の物心両面の支援により、日本とフィンランドの民間交流団体の草分けとして活動を展開してきました。
  この協会の設立が契機となり、1987年1月には、千会長とアンナリーサ・カスリネン文科相との間で留学生交換協定が締結され、裏千家への留学経験者を核として、同年10月に淡交会フィンランド協会(ヨウニ・エロマー会長)が設立されました。
  今回、協会設立35周年行事として在フィンランド日本国大使館及びヘルシンキ市政府の支援のもと、茶会を裏千家が、大的式と流鏑馬神事を小笠原宗家と鶴岡八幡宮が派遣団体として協力。伊住公一朗会長名代のもと元駐ウクライナ大使で裏千家インターナショナルアソシエーション(UIA)会長の天江喜七郎氏が団長をつとめ、100名を超える派遣団が編成されました。

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  5月30日(金)、伊住公一朗会長名代は、篠田研次駐フィンランド日本国特命全権大使、小笠原宗家・小笠原清忠家元、鶴岡八幡宮・吉田茂穂宮司、天江喜七郎団長とともにユッシ・パユネンヘルシンキ市長を表敬訪問。この度の35周年記念行事へのヘルシンキ市の協力に謝意を伝えられるとともに、一碗を差し上げられました。

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  午後からは、オッリ・ペッカ・ヘイノネン首相府長官を公邸に表敬訪問。同長官は2度にわたり裏千家へお越しになったことがあり、一碗を介して和やかな歓談の一時となりました。

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  翌5月31日(土)は各種の記念行事が催されました。会場となったスオメンリンナは18世紀に建造された要塞群で、1991年に世界遺産に登録された景勝の地です。この要塞には、協会設立20周年事業として2004年に竣工した茶室「徳有庵」(千 宗室家元命名)があり、フィンランドにおける茶道文化の拠点として親しまれてきましたが、この度も淡交会フィンランド協会が中心になって、各国のみどり会OB、UIAからの参加者とともに茶席を担当しました。

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  午後、小笠原流による弓の儀式である大的式では、冒頭に鶴岡八幡宮・吉田茂穂宮司により厳かに神事が執り行われ、伊住様には行事の無事を祈念して玉串を奉納されました。

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  同4時からは、伊住様が亭主となってタカネン・カリ海軍司令官、スキンナリ・ヨウコ芬日友好議員連盟会長、レスキネン・ユッカベッカ馬術連盟会長はじめ地元各界の知名士を招いての茶会が徳有庵において催されました。

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  夕刻、篠田研次大使主催のレセプションでは、関西日本・フィンランド協会を代表して伊住会長名代よりサカリ・マルティモ海軍士官学校長に記念品(安藤人形店の甲冑)が贈られました。

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  その後、会場を変えて関西日本・フィンランド協会の晩餐会が坂田文保事務局長の司会により開宴。伊住様が大宗匠会長のご挨拶文を代読された後、和やかな祝賀の夕食会となりました。

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  6月1日(日)はヘルシンキ市内のラークソ馬術競技場において、地元市民が多数来場するなか流鏑馬神事が執り行われ、関西日本・フィンランド協会設立35周年を記念した一連の諸行事は盛会のうちに幕を閉じました。

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  淡交会フィンランド協会は本年設立27周年目を迎えます。伊住公一朗様が訪芬されることから協会設立25周年の晩餐会と徳有庵における茶会を計画しました。
  晩餐会では、伊住様が大宗匠の祝辞を代読、大宗匠・家元からの記念品をヨウニ・エロマー会長並びにパイヴィ・ヤムサ幹事長に手渡されました。ユハ・カイラ監事の乾杯により開宴、伊住様を囲んで和やかな交流のひとときとなりました。

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  翌朝の茶会では、フィンランドの諸道具とお菓子で参加者をもてなしました。いずれも、伊住様をお迎えして、和やかなお祝いの行事となりました。

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