千 玄室大宗匠、北京を訪問

  千 玄室大宗匠は1月26日(月)より29日(木)まで、中国の清華大学と株式会社京進(代表取締役会長立木貞昭氏)の共同事業「清華・京進発展フォーラム」の基調講演のために北京を訪問されました。このフォーラムは清華大学と京進が今後10年間の日中文化及び経済分野の友好交流促進を目的に設立、記念すべき第一回の行事として、清華大学を会場に「東アジア文化伝統と現代社会」のテーマのもと各種のプログラムが展開されました。

  27日午前、フォーラムの開幕式に大宗匠が出席され、盛会を祈って祝辞を述べられました。日中関係が前進しにくい中にあっても、特に若い世代の端緒的文化交流の必要性について述べられました。

  この日は、アニメーション産業の伝統と発展のサブテーマで、竹宮恵子京都精華大学学長、櫻井孝昌日本ポップカルチャー研究家等、日中の多彩な研究者が意見発表とディスカッションを行いました。

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  28日のフォーラム2日目は「東アジア文化伝統と現代社会」のテーマで開催。大宗匠は基調講演のなかで「茶の道と道教・儒教との関係」のテーマのもと、論語の「道に志し 徳に拠り 仁に依り 藝に遊ぶ」を引用し、自然と和すことの重要性を語られました。

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  その後、中西進京都市立芸術大学学長が「21世紀における儒教」、濱本良一国際教養大学東アジア研究センター教授が「日中相互認識ギャップと関係改善への提言」はじめ多くの研究者の発表、講演がありました。2日間にわたるフォーラムは、日中両国の文化を互いがより深く理解し、交流を深めることができた実りの多いものとなりました。

◇ 在中国日本国大使館表敬   26日午後、大宗匠は北京到着後、在中国日本国大使公邸へ、木寺昌人大使を表敬訪問され、日頃の裏千家茶道へのご支援に謝意を表されるとともに、日中の文化交流の重要性について意見交換をされました。

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