千 宗室家元、モスクワを訪問

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  千 宗室家元と大谷宗裕様は平成27年9月18日(金)〜22日(火)までロシア連邦を訪問され、淡交会モスクワ協会25周年記念行事とプーシキン美術館での茶道紹介行事に出席されました。

  主要行事に先立ち、家元はモスクワ国立総合大学附属アジア・アフリカ諸国大学内茶室「清露庵」(家元命名)を訪問。モスクワ協会会員による心尽くしの一碗を楽しまれました。

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 ◆淡交会モスクワ協会25周年記念式典・家元主催昼食会
  21日午前11時30分より、フォーシーズンズホテルにて開会。モスクワ協会と同協会に属するエカテリンブルグ、サンクトペテルブルグ、キエフ、ロストフの各茶道グループの代表メンバー44名が集いました。
  冒頭、ヴィクトール・マズリック会長より主催者挨拶があり、家元からの祝辞の後、家元よりモスクワ協会に25周年の記念として御軸と御茶杓が贈呈されました。

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ヴィクトール・マズリック会長

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  引き続き功労者表彰が行われ、永年ロシアにおいて茶道の普及発展に尽力してこられたマズリック会長はじめ9名に表彰状と記念品が贈られました。続いて、茶室「清露庵」建築への協力をはじめ、協会に多大な助力をいただいたモスクワ国立総合大学附属アジア・アフリカ諸国大学のミハイル・メイエル名誉総長に感謝状と記念品が贈られました。

 表彰受賞者
   〈特別功労者〉
     ・ ヴィクトール・マズリック会長
     ・ アナスタシーア・クドリャショーワ幹事長
   〈功労者〉※在籍年数順
     ・ リュドミラ・ヴァシリエヴァ幹事
      ・ オーリガ・シルニーツカヤ キエフグループ代表
     ・ ナジェージダ・コノワーロフ エカテリンブルググループ代表
     ・ アレクセイ・クズミノフ副会長
     ・ ヴィクトリア・ボリーソヴァ・ジャーロヴァ監事
     ・ エレーナ・ネステロヴァ幹事
     ・ アレクセイ・マモーノフ監事

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ヴィクトール・マズリック会長アナスタシーア・クドリャショーワ幹事長

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代表 アレクセイ・クズミノフ副会長感謝状代理拝受 ステッラ・ブィーコワ日本語学科主任

  式典に続く家元主催昼食会では、家元の挨拶に続いてモスクワ国立総合大学附属アジア・アフリカ諸国大学のステッラ・ブィーコワ日本語学科主任が乾杯の発声。家元はロシア各地から集った会員と和やかに歓談されました。最後にアナスタシーア・クドリャショーワ幹事長が謝辞を述べ、お開きとなりました。

 ◆プーシキン美術館茶道紹介
  21日午後4時より、家元はプーシキン美術館ムセイオンホールにて、国際交流基金と樂美術館からの要請による茶道紹介行事に臨まれました。本行事は先のエルミタージュ美術館(サンクトペテルブルク)に続いて同美術館で開催される「樂―茶碗の中の宇宙」展のオープニングに先立つ特別事業として行われたものです。

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プーシキン美術館ムセイオンホール

  冒頭、マリナ・ロシャツク プーシキン美術館館長より歓迎の挨拶、続いて訪露中の岸田文雄外務大臣の代理として外務大臣補佐・松山政司参議院議員より祝辞が述べられました。

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マリナ・ロシャツク館長松山政司 外務大臣補佐

  家元は会場一杯の聴講者を前に登壇され、千利休の茶道精神に触れながら、感情心理学のアプローチによる、茶碗を用いた感情喚起と触覚をテーマとした実験について講演されました。
  講演に続く薄茶点前のデモンストレーションでは、亭主、半東、客それぞれの役割や所作を平易に解説され、聴講者が興味深く見入る姿が印象的でした。

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  デモンストレーション終了後、モスクワ協会による呈茶席が設けられ、来場者に一碗が呈されました。

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