千 玄室大宗匠、パリを訪問

picture

  千 玄室大宗匠は平成27年11月12日(木)より16日(月)まで、フランス・パリを訪問され、ユネスコ本部にてユネスコ事務局並びにユネスコ日本政府代表部共催によるユネスコ創設70周年記念事業の献茶式に臨まれました。

  13日、大宗匠は献茶式会場にて佐藤 地 ユネスコ日本代表部常駐代表・特命全権大使と会見し、この度の行事開催に際しての大使はじめ代表部の多大な協力に対し謝辞を述べられました。その後、佐藤大使と共にイリーナ・ボコバ事務局長を出迎え、記念撮影を行い、ユネスコ事務局による司会進行のもと献茶式が始まりました。ボコバ事務局長は挨拶にて、「平和とは、我々一人一人が日々の生活の中で他者あるいは世界に対する尊敬と理解と共に持つべき心であり、それは日本の茶道と大宗匠によって体現されていると考えています。ユネスコ創設70周年という特別な年に、大宗匠をお招きすることは非常に光栄です」と述べられました。また、佐藤大使は挨拶にてユネスコ憲章の前文に触れ、「茶道の精神が正しく理解され、この度の行事により皆様の心に平和と調和が育まれることを願います」と述べられました。その後、大宗匠は約100名の参加者が見守る中、厳かに一碗を点じ、平和を祈念して献茶台に献じられました。

picture picture
佐藤大使を表敬記念撮影

picture picture
ボコバ事務局長挨拶佐藤大使挨拶

picture picture
献茶式

picture
大宗匠挨拶

  献茶式に続き、大宗匠は挨拶にて、「人間にとって最も大切なことは心です。自分より苦しんでいる人、悲しんでいる人を支え、温かい手を差し伸べてあげていただきたい」と述べられ、また、「私は一碗の中に心を癒やしてくれる緑色を作ります。本日、お茶を召し上がる前に茶碗の中の緑を見て、その緑と平和を大切にして頂きたい」と締めくくられました。

picture

  最後に、出席者全員に淡交会パリ協会会員よる呈茶が行われました。

戻る