千 玄室大宗匠、ウィーンを訪問
− 日本オーストリア友好150周年記念平和祈念献茶式 −

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  千 玄室大宗匠は令和元年6月23日(日)より26日(水)までオーストリア・ウィーンを訪問され、日本オーストリア友好150周年記念茶道行事を執り行いました。

 ◇日本オーストリア友好150周年記念平和祈念献茶式
  23日(日)午後1時より、ウィーン世界博物館にて日本オーストリア平和祈念献茶式並びに和合の茶会、講演会が開催されました。(共催:裏千家・在オーストリア日本国大使館・ウィーン世界博物館 協力:淡交会オーストリア協会)
  日墺両国の国歌斉唱の後、ウィーン世界博物館のクリスティアン・シックルグルーバー館長、続いて、小井沼紀芳駐オーストリア日本国特命全権大使よりご挨拶がありました。

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国歌斉唱

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シックルグルーバー館長小井沼大使

 <平和祈念献茶式並びに和合の茶会>
  会場には、オーストリア国内はもとより、欧州各国から定員を超える250名以上の参加者が集いました。大宗匠は日墺の友好と平和を祈念し両国国旗に一碗を献ぜられ、続く和合の茶会では7名が登壇し、大宗匠の点てたお茶を順服されました。

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 (登壇者)
 小井沼紀芳氏(駐オーストリア日本国特命全権大使)
 クリスティアン・シックルグルーバー氏(ウィーン世界博物館館長)
 リヒャルト・シェンツ氏(オーストリア連邦産業院副総裁)
 茶野道夫氏(オーストリア日本人会相談役)
 ゲオルク・イリヒマン氏(墺日協会評議員会会長)
 久保博彦氏(ウィーン日本人国際学校校長)
 ノベルト・ブライテナウアー氏(淡交会オーストリア協会会長)

 <講演会>
  大宗匠は、日本人の宗教観をもとに“情”について説明され「お茶をいただく時、茶碗の正面を避けることは自身の謙虚な気持ちを表します。この一碗をもって相手が幸せになりますようにと願うこと、この小さなことから皆さんのなかの平和の心を養っていきましょう」と結ばれ、会場は満場の拍手に包まれました。

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  講演会終了後、同会場にてオーストリア協会による呈茶席が設けられました。
 ブルガリア協会、チェコ協会、ハンブルグ協会、ハンガリー協会、ジュネーブ協会からもお手伝いにかけつけ、皆で協力し参加者に一碗が呈されました。

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 ◇表敬訪問
  24日(月)、大宗匠はハインツ・フィッシャー前大統領を表敬訪問いたしました。フィッシャー氏は「この10年で日墺ともに色々と変わったが両国の関係は常に安定し信頼関係にある」とされ、大宗匠も「昔から日本はオーストリアに憧れを持ち友好的である」と、両国の良好な関係が継続することを願われました。
  また、フィッシャー氏が一碗を点てられ、大宗匠が喫されるなど終始和やかに会談されました。

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フィッシャー前大統領

 ◇大使主催公邸茶会
  25日(火)、小井沼大使の主催にて公邸茶会を開催。カリン・クナイスル前外務大臣はじめ公邸に集われた皆さんに一碗が振る舞われました。

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