第13回鹿児島・沖縄・奄美大島
「和合の茶会」


  10月29日(土)・30日(日)、千玄室大宗匠を迎え、奄美大島において第13回の「和合の茶会」が開催され、鹿児島・沖縄・奄美大島の三地域の淡交会会員をはじめ、全国各地から430名が参加しました(主管・奄美大島支所、渡 博文支所長)。
  和合の茶会は、鹿児島・沖縄・奄美大島の歴史的なつながりを踏まえ、大宗匠が提唱される「一碗からピースフルネスを」の理念のもと、お茶の豊かな心を共有し、それを受け継ぐ文化交流行事として、三地域を順に巡り開催されています。



◇和合の茶会
  29日午後2時より、龍郷町体育文化センターにおいて和合の茶会を挙行。
  第一部の「和合の茶会」では、渡 博文氏、島津修久氏(淡交会理事・鹿児島支部支部長)、親泊一郎氏(沖縄支部支部長)、はじめ、来賓の後藤豊彦氏(九州地区名誉地区長)、福山敏裕氏(奄美市副市長)、川畑宏友氏(龍郷町長)など12名がステージ上に着座。厳かに大宗匠が点じられた一碗が順服されました。


渡 支所長挨拶




  第二部では、大宗匠が「看脚下」と題して講演。海外布教に出て60年目を迎えた今年、諸行事で世界各地を訪問されたエピソードを端緒に、平和活動や平和への思いについて語られました。また、自分の足元を見て素直な心を持つことの大切さを説かれ、「人を敬う心で互いに手を取り合い、豊かな和の心を拡げていきましょう」と語りかけられました。




  「和合の茶会」開会前には、学校茶道が担当する呈茶席が設けられ、来訪された方々をもてなしました。
  学校茶道の参加校は、名瀬信愛幼稚園、朝日幼稚園、古仁屋小学校、嘉鉄小学校、県立大島高校の皆さん。




  また同日夕刻より、奄美観光ホテル(奄美市)に会場を移して、大宗匠を囲む交流懇親会が催されました。奄美伝統の六調と八月踊りが披露され、賑わいの中で、参加者たちの交流の輪が拡がり、和やかな懇親会となりました。


朝山 毅奄美市長挨拶 親泊沖縄支部長による乾杯


次回主管の島津鹿児島支部長挨拶




◇平和祈念献茶式
  30日午前9時より、ホテルティダムーン(奄美市)において、奄美大島で初めてとなる平和祈念献茶式が厳修されました。
  大宗匠は、沖縄戦における海軍特攻隊の最前線中継基地があった喜界島を望む海辺に設けられた点前座にて厳かに二碗を点じられ、一碗を彼我戦没者の御霊に対し、また一碗を世界の恒久平和を祈念して捧げられました。








◇記念茶会
  献茶式に続いて、同ホテルにおいて、濃茶席(奄美大島支所担当)、薄茶席(同支所奄美青年部担当)の2席が設けられました。


〈濃茶席〉



〈薄茶席〉