岐阜支部設立50周年

伊住宗晃宗匠夫妻をお迎えして節目を華やかに


  秋晴れの10月6日、淡交会岐阜支部50周年記念行事が、岐阜グランドホテルにおいて開催されました。金華山、長良川の清流など、 豊かな自然に囲まれた会場に、1,000人が参加。宗家から伊住宗匠夫妻をお迎えし、50年という節目にふさわしい盛大な大会となりました。
  式典では来賓の武藤嘉文元外務大臣が「50周年の今こそ、茶道の普及ということがより一層大事なものになります。ぜひ周りの方にお茶を お伝えください。」とメッセージを寄せられ、また、野田聖子衆議院議員は「国際社会の中で、日本人としてのアイデンティティーを確立し ていくことが大切。『私たちは何?』『私たちは誰?』――それを解決してくれるのが、茶道です」と祝辞を披露。
  辻 正支部長のユーモアあふれる挨拶や功労者表彰等、式典はなごやかに進行。
  引き続いて、伊住宗匠の講演会が開催され、「この50年、日本は大きな変化を経験してきました。とりわけ合理化という名のもとに、衣・ 住の空間の中でも大切なものを切り捨ててきたのではないか」と述べられ、「今こそ、私たちは稽古という言葉の本義に立ち返り、お茶の 世界での想像力や自分の感性を磨くことが大切である」と語られました。
  50周年を迎えて岐阜支部担当の濃茶席・薄茶席の二席が設けられ、また、夕刻からの懇親会は鵜飼のしつらいで、長良川に浮かぶ二隻の舟 に分乗、伊住宗匠夫妻を囲みなごやかに開催されました。



伊住宗匠夫妻を迎えての記念式典 支部発展の功労者に千 宗室お家元の
感謝状を贈呈される伊住宗匠


濃茶席(岐阜支部担当)


    薄茶席
    「いぶき」、「金華」、「長良川」、
    「東美濃」各青年部並びに岐阜薬
    科大学、岐阜女子短期大学、岐阜
    高等学校茶道部の学生が担当