石川支部創立70周年記念会員大会

  7月7日(土)・8日(日)、石川県金沢市において石川支部創立70周年記念会員大会(小田禎彦支部長)が開催され、千 宗室家元、千 万紀子様、伊住公一朗様、伊住禮次朗様が出席されました。
  来賓として、石川県知事の谷本正憲氏(石川支部顧問)、金沢市長の山野之義氏(石川支部顧問)、衆議院議員の橘慶一郎氏(高岡支部支部長)、奥田 建氏、老分で信越地区地区長の仁科惠敏氏(長野県支部副支部長)はじめ北陸・信越地区内の各支部役員の出席がありました。
  金沢は、加賀藩主前田家の茶道奉行であった四代仙叟宗室居士以来、裏千家とは非常に縁の深い地であり、古くから茶会・茶事が盛んに催されています。石川支部の組織化の萌芽は、全国的にも早い時期から見られ、昭和12年に発足した北陸茶道研究会をきっかけとして、昭和17年に支部結成式を挙行しました。今回、これまでの石川支部の歩みを再確認し先人の想いを次世代へ継承する機会として意義深い大会となりました。




●懇談会
  記念式典に先立ち、石川支部役員・学校茶道連絡協議会役員、青年部代表、また中学・高校・大学の生徒・学生らが出席し、「明日の淡交会を考える―茶道を地方文化にいかに生かすか―」を基調テーマとする懇談会が開催されました。


●記念式典
  記念式典は午後2時30分より、金沢市文化ホールにおいて開催。
  冒頭、「石川支部70周年の歩み」のビデオが上映され開会。主催者を代表して小田支部長が挨拶。来賓の谷本知事、山野市長、荒井公夫北陸地区地区長による祝辞の後、大宗匠をはじめとする方々からの祝電が披露されました。
  そして、石川支部のチャリティー茶会等で集まった東日本大震災義援金が小田支部長から家元へ手渡されました。
  続いて懇談会の報告が辻 亮一副支部長よりなされました。


小田支部長挨拶


谷本知事祝辞 山野市長祝辞


荒井地区長祝辞 義援金贈呈


懇談会報告


  「表彰会」では、賀寿表彰ならびに永年に亘り支部の運営と裏千家茶道の充実・発展に尽力された功労者への表彰が行われました。

【賀寿表彰】(細川宗晴氏)



【支部長特別表彰】(代表拝受:宮ア寒雉氏 ほか9名)



【支部長表彰】(代表拝受 :向井宗道氏 ほか26名)



●講演会
  講演では家元が登壇。家元は「昨今、世代間の交流が疎かになっているように感じます。お互いに分からないことがあれば、まずは自分から聞いてみようとする気持ちが欠かせないのではないでしょうか」と話され、「難しいからと受身になって、教えてもらうことを待つだけでは本当の意味で分かり合うことはできません。尋ね、答えることからきっと世代間の交流の場が生まれてきます」と結ばれました。




●懇親会
  午後5時45分からはホテル日航金沢において懇親会を開催。小田支部長の開会挨拶、家元、奥田衆議院議員の挨拶に続き、仁科老分の発声で乾杯。
  家元は、各テーブルで記念撮影に応じられるなど参加者と和やかに懇談されました。
  また、宴の半ばに大樋長左衛門副支部長が挨拶し、大いに盛り上がりました。


奥田議員 祝辞 仁科老分による乾杯


大樋副支部長による中締め


●記念茶会
  2日間にわたり記念茶会が開催。兼六園 時雨亭に濃茶席(和田宗和常任顧問担当)、松風閣に薄茶席(支部担当)、金沢市文化ホールに式典出席者対象の呈茶席2席(学校茶道・青年部担当)の計4席が設けられました。
  学校茶道の参加校は、北陸大学、石川工業高等専門学校、石川県立工業高等学校、布水中学校、夕日寺小学校の皆さん。


濃茶席



薄茶席



呈茶席(閑清庵)



呈茶席(展示室)