沖縄・奄美大島・鹿児島交流茶会

〜美わしき日本から平和を願う『和合の茶』〜


  11月1・2日、千 玄室大宗匠をお迎えし、沖縄・奄美大島・鹿児島交流茶会(主管・鹿児島支部・島津修久支部長)が鹿児島市において開催されました。


和合の茶


  沖縄・奄美大島・鹿児島の三地域による交流茶会は、茶道の和の精神をもって、薩摩と琉球の歴史的な経緯を乗り越え、親睦を深めようと平成11年から催され、今年で5回目。開催場所も沖縄から鹿児島、奄美大島の順に一巡し、2度目の開催場所となった鹿児島に約1000人が集い、2支部1支所が一体となって、一碗のお茶から平和を願う心を一つにしました。
  2日間の日程は、1日に茶湯の儀、和合の茶、大宗匠による記念講演、懇親会、2日に照国神社献茶式、そして、両日にわたって記念茶会が行われました。


●和合の茶
  1日午後2時、鹿児島市にある城山観光ホテルにおいて、和合の茶を挙行。
  第1部は、大宗匠による茶湯の儀が厳修され、沖縄・奄美大島・鹿児島の末永い友好と世界の平和を祈念して一碗を捧げられると、参加者は平和への誓いを新たにしました。


「四海同風」のタペストリーが掛けられた茶湯の儀


  第二部の和合の茶では、千 玄室大宗匠が亭主を務められ、点てられた一碗を正客から順に、當山堅次氏(沖縄支部名誉支部長)、尚 弘子氏(沖縄支部副支部長)、渡 博文氏(奄美大島支所支所長)、島津修久氏(鹿児島支部長)ら12氏が順服しました。


沖縄・奄美大島・鹿児島の『和合の茶』


  第三部は、大宗匠による「美わしき日本」と題して記念講演が行われました。


講演される大宗匠   


  大宗匠は、「あなたが幸せになりますようにという気持ちで、一所懸命お茶を点てることによって各国の人々と心はつながります。世界の各国に対して、自分の国ほど美わしい国はないと思えるような国民になりたい。一碗のお茶から世界を平和にする機会をつくりましょう」と語られました。


●懇親会
  午後5時半から、同ホテルにおいて懇親会が行われ、大宗匠は、支部会員らと和やかに歓談されました。


懇親会で挨拶される大宗匠


鹿児島女子高等学校民踊部による催し


●照国神社献茶式
  翌2日午前9時より、鹿児島市照国町に鎮座する照国神社において、千 玄室大宗匠奉仕による献茶式を厳修。同門社中が見守る中、濃茶・薄茶2碗を献じられました。


献茶式


●記念茶会
  1、2日の両日、鹿児島市吉野町にある仙巌園において、濃茶席(鹿児島支部担当)、薄茶席(鹿児島支部青年部連絡会担当)が設けられました。
  各席の担当者は、心を込めて喫客をもてなし、茶の心でつなぐ友好の和を広げました。


濃茶席 薄茶席