第19回・第20回鹿児島・奄美大島・沖縄「和合の茶会」
鶴嶺神社献茶式




  平成30年11月17日(土)・18日(日)、鹿児島・霧島市にて、千 玄室大宗匠の出席のもと、第19回・第20回和合の茶会が開催され、三支部支所の役員・会員はじめ、全国各地より約500名の同門社中が集いました(主管・鹿児島支部 島津修久名誉支部長、島津忠裕支部長)。
  和合の茶会は、大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念のもと三地域の関係を再構築し、地域間の交流の輪を拡げる取り組みとして三支部支所が持ち廻りで主管を務めています。
  昨年の、奄美大島での第19回和合の茶会が台風の影響により中止となり、今年は、奄美大島支所協力のもと、第19回・第20回として開催されました。

◇和合の茶会(於・ホテル京セラ)
  17日午後2時半より和合の茶会が開催。島津支部長、原 正仁奄美大島支所副支所長の挨拶に続き、来賓の中重真一霧島市長、石原 進九州地区地区長から祝辞がありました。
  大宗匠が亭主を務め、島津修久名誉支部長、島津忠裕支部長、石原地区長、渡 博文奄美大島支所支所長、島袋 洋沖縄支部副支部長はじめ、中重市長、川村伸一海将補(海上自衛隊第一航空群司令)、天江喜七郎淡交会顧問、岩田英明鹿児島支部副支部長、岩元修士鹿児島支部副支部長が大宗匠の点じた一碗を順服されました。


島津支部長 原副支所長


中重市長 石原地区長






  続いて、大宗匠による「世界の動き」と題した特別講演が行われました。大宗匠は「お茶に区別、差別はありません。一碗を勧め合い、お茶碗の正面をよけることで、謙虚な気持ちになり調和が生まれます」と、互いを思いやる茶の湯の精神を説かれました。





◇茶席
  参加者は同ホテルにて設けられた茶席でそれぞれの趣向を楽しみました。

濃茶席(担当 鹿児島支部)



薄茶席(担当 奄美大島支所)



◇鵬雲斎大宗匠を囲む交流懇親会(於・ホテル京セラ)
  夕刻より、懇親会が催されました。島津名誉支部長の主催者挨拶に続き、来賓を代表して中村かおり鹿児島県副知事より挨拶。続いて、川越宏樹宮崎支部支部長(淡交会参事)の乾杯発声で開宴、大宗匠を囲んで参加者同士の交流の輪が拡がり賑やかな懇親の場となりました。

鹿児島神社 山下 剛宮司による薩摩琵琶演奏


島津名誉支部長 中村副知事


川越支部長


  最後に、次回開催地である沖縄支部の島袋副支部長より挨拶があり、沈 壽官鹿児島支部副支部長の中締めの挨拶で宴はおひらきとなりました。


島袋副支部長 沈副支部長 中締めの挨拶


  18日(日)は、(つるが)()神社(鹿児島市)において献茶式が執り行われました。
  同社は、江戸時代初期、島津光久(19代当主)によって造園された仙巌園内にあり、初代忠久以来の島津家歴代当主とその家族などを祀った神社です。
  午前10時、大宗匠は拝殿に進み点前座に着座。濃茶・薄茶二碗を謹点、ご祭神へ捧げました。




  献茶式に際して、境内には鹿児島支部担当の拝服席が設けられ、参列者へ一碗が呈されました。