関東第一地区「坐忘斎家元とのつどい」




  7月23日(土)、千 宗室家元夫妻、千 万紀子さん、伊住弘美様を迎え、「坐忘斎家元とのつどい(主催:淡交会関東第一地区、関東第一地区学校茶道連絡協議会、青年部関東第一ブロック、裏千家関東学生茶道研究会)」が中野サンプラザにおいて開催されました。
  この行事は、本年度より地区大会が隔年開催となったことで、大会の無い年にも家元を地区に迎えたいとの希望が具体化したもので、若い世代が家元とふれあう中で茶の湯への興味を深める機会をつくろうと地区が中心になって計画しました。裏千家茶道を学ぶ高校生・大学生750名、青年部会員750名、学校茶道の指導者を中心とした親支部会員800名の計2,300名が集いました。

  家元の講演に先立ち、主催者を代表して今日庵老分 小坂 敬 関東第一地区副地区長より、歓迎の辞と若い世代に向けた本事業の趣旨説明がありました。


小坂副地区長挨拶


  講演の中で家元は、「茶の湯では、自然と折り合いをつけながら、生活の中で生まれてきたエッセンスが、工夫により上手に取り入れられ、必要なものが今に残っています。これは、人と人との関わりにもつながっていきます。それぞれが、このことを心に置いてこれからの研鑽に努めてください」と語られました。




  続いてのプログラムでは、茶道を学ぶ青年部会員、大学生の代表17名が登壇。一人ひとりが、日頃の稽古の中での悩みや疑問を家元に直接問いかけました。家元は、それぞれの質問を、由来や身近なたとえ話を交えながら平易に解説されました。身近なところからの問いに来場者も聞き入っていました。




  なお、講演に先立つプログラムでは、金澤宗達業躰の解説による模擬茶会が行われました。茶会で知っておきたい席入りからの基礎知識や、型にはまらない主客の会話などが、流れに沿って丁寧に解説されました。