高知支部70周年・青年部45周年・学校茶道35周年記念大会

  3月24日(土)・25日(日)、高知市において高知支部70周年・青年部45周年・学校茶道35周年記念大会が開催され、千 宗室家元が出席されました(池上武雄支部長)。
  来賓として、高知市長の岡崎誠也氏(高知支部顧問)、衆議院議員の山本有二氏・福井 照氏はじめ四国地区内の各支部役員が出席しました。
  高知支部は、昭和11年頃全国的にも早い時期に組織化の萌芽が見られ、同13年には支部の前身ともいえる「楽只会」が発足。また同15年には淡交会設立と時を同じくして支部の仮発会式を挙行。そして同41年に青年部が、同48年には学校茶道連絡協議会が発足しています。以来、三者が一体となって活動を推進し、今回合同で周年行事を執り行う記念すべき大会となりました。




●記念式典
  記念式典は24日午後3時30分より、高知市文化プラザかるぽーとにおいて挙行。
 開会にあたり主催者を代表して池上支部長が挨拶。続いて家元、来賓の山本有二衆議院議員、福井 照衆議院議員より祝辞の後、大宗匠をはじめとする方々からの祝電が披露されました。
  続く「表彰会」では、淡交フェローならびに永年に亘り支部の運営と裏千家茶道の充実・発展に尽力された功労者の表彰が行われました。


池上支部長挨拶


山本有二氏祝辞 福井 照氏祝辞


淡交フェロー:宮地健三副支部長


功労者表彰:橋井昭六副支部長ほか9名の方々 継続会員表彰:吉田宗綾氏ほか59名の方々


●特別講演会
  引き続いて行われた特別講演では、家元が登壇。家元は「昨今、パソコンや携帯電話といった補助的な手段に頼る機会が増えてきたように感じます。しかし、膝を突き合わせ、顔を合わせての会話があってこそ、本当の意味での深い繋がりはつくられます。また、淡交会とは人間関係を深める触れ合いの場でもあります。皆様にとって自分を飾らずに話せる人との縁を大切にしていただければと存じます」と語りかけられました。




●懇親会
  午後6時からは、三翠園にて懇親会が開催。池上支部長の開会挨拶に続き、家元がお祝いの言葉を述べられ、岡崎市長の挨拶の後、山内家19代当主・山内豊功氏(高知支部顧問)の発声で乾杯。
  家元は各テーブルで記念撮影に応じられるなど参加者と和やかに懇談されました。
  終わりに、青木章泰副支部長による謝辞で懇親会は締めくくられました。


よさこい鳴子踊りで開会


岡崎市長挨拶 山内氏の乾杯発声


●記念茶会
  記念茶会は、かるぽーとに濃茶席(支部担当)、薄茶席(青年部担当)、立礼席(学校茶道担当)と香煎席(幡多分会担当)の計4席が設けられました。
  学校茶道の参加校は、高知大学、高知大学医学部、高知県立大学、高知工科大学、高知工業高等専門学校、土佐高等学校、安芸高等学校、岡豊高等学校、高知小津高等学校、高知農業高等学校、高知東高等学校、佐川高等学校、土佐塾高等学校、高知学芸高等学校、清和女子高等学校、土佐中学校、土佐塾中学校、春野中学校、ひまわり幼稚園、あとむ幼稚園、天使園の皆さん。


濃茶席


薄茶席


立礼席(大学生席)


立礼席(高校生席)


香煎席


●ふれあい茶会
  翌25日には帯屋町商店街アーケードにて、一般市民対象の「ふれあい茶会」が催されました。
  支部の幹事・青年部・学校茶道を学ぶ学生が一体となり設けた茶席や体験コーナーに、会員は勿論、通り掛かりの買い物客や観光客など約1,000名の方が来席。一碗のお茶を通じて見知らぬ人同士がふれ合い、交流が生まれ、お茶の風情を楽しみました。




体験コーナー