淡交会熊本支部創立50周年・青年部40周年記念大会
〜みどりの芽 のばそう つなごう 和の心〜


  社団法人茶道裏千家淡交会熊本支部(與縄義昭支部長)は、11月1・2日、千 宗室家元を迎え、支部創立50周年ならびに青年部40周年記念大会を開催。記念式典、お家元による特別記念講演、記念祝賀会、記念茶会が行われました。
  熊本支部は、昭和27年11月7日に発会後、裏千家茶道の修道と普及に尽力し、青年部は昭和38年に設立許可を得て、翌年に結成。爾来、支部・青年部共に協力し合い、現在まで茶道の研鑚と地域社会への奉仕に精励しています。


記念式典

記念式典会場


特別表彰を授与されるお家元


  1日午後2時から熊本市民会館において挙行された記念式典には、来賓に熊本市長の三角保之氏、参議院議員の木村 仁氏はじめ、淡交会九州地区長の後藤豊彦氏、青年部九州ブロック長の松隈隆和氏、地区内支部役員が列席、支部会員ら約1800人が参加しました。式典では来賓方による挨拶が行われた後、お家元特別表彰が行われました。
  お家元は、永年にわたり熊本支部の発展に寄与・貢献した故・島田四郎名誉支部長(代理・島田朝海副支部長)に特別表彰を授与。また、同日より熊本城とグランメッセ熊本の2会場において開催されている『第24回全国菓子大博覧会九州 in 熊本』(名誉顧問・千 宗室家元)に、優秀な作品を出品された香梅椛纒\取締役社長の副島 隆氏に感謝状を授与。
  引き続いて、與縄支部長より支部長表彰と40年以上在籍の会員に表彰状が贈呈され、会場は拍手に包まれました。


特別記念講演

  午後3時からは、お家元が『茶の湯とお菓子』をテーマに特別記念講演。
  お家元は、日本の菓子文化の歴史を紐解かれながら、神饌菓子の意味や禅宗と菓子の関わりなどについて分かりやすく話されました。また、「お茶とお菓子は表裏一体であり、単に食べてしまうのではなく、感謝の念をもって味わってほしい」と語られました。


ご講演されるお家元


記念祝賀会
(協賛・くまもと菓子博2002)

  同日午後5時半からは、会場を熊本ホテルキャッスルに移して、記念祝賀会を開催。『第24回全国菓子大博覧会九州in熊本』の名誉総裁を務められる寛仁親王殿下、同妃信子殿下、彬子女王殿下のご臨席を賜り、同会協賛会会長の副島 隆氏はじめ多数の方々が参会。50周年という節目に当たり、お家元を囲んでの祝賀会は、和やかに盛り上がりました。




記念茶会

  翌2日、お家元は、熊本市内の2会場で行われている茶席を廻られ、支部の役員や会員、青年部会員らと歓談されました。   白川公園茶室『海月庵』において熊本支部参与が濃茶席を、ホテルキャッスルにおいて支部長・幹事長が薄茶席、熊本支部6青年部が野点席を懸釜。季節感をうまく表現した取り合わせを楽しみながら、喫客らは互いの懇親を深めていました。


薄茶席