熊本支部60周年・青年部50周年記念大会

  3月17日(土)・18日(日)、熊本市において熊本支部60周年・青年部50周年記念大会が開催され、千 宗室家元、伊住禮次朗淡交会理事が出席されました(與縄義昭支部長)。
  来賓として、熊本市長の幸山政史氏(熊本支部顧問)、人吉市長の田中信孝氏(熊本支部顧問)、淡交会理事の島津修久氏(鹿児島支部支部長)、後藤豊彦九州地区名誉地区長、石原 進九州地区地区長はじめ九州地区内の各支部役員が出席しました。
  熊本支部のはじまりは、昭和22年からの博多支部・山鹿支所としての活動に遡ります。同27年に発会式を挙行し熊本支部が発足。同32年には熊本銀杏支部が分離結成されましたが、同40年には再び熊本支部に統合されるなどの変遷を経て、現在では九州地区内において有数の会員を誇る支部に発展しました。
  熊本支部のこれまでの歩みを再確認し先人達の思いを次の世代へ継承する機会として、また親支部・青年部が心をひとつに結束し一体となって開催する意義深い周年行事となりました。




●茶筅塚除幕式
  記念式典に先立ち午後2時より西光寺において、今大会を記念して建立された家元染筆による茶筅塚の除幕式が執り行われました。




●記念式典
  記念式典は午後3時30分より、崇城大学市民ホールにおいて挙行。
 開会にあたり主催者を代表して與縄支部長が挨拶。続いて家元が挨拶され、来賓の幸山市長、石原地区長、亀井隆公仁青年部九州ブロック長による祝辞の後、大宗匠をはじめとする方々からの祝電が披露されました。
  続く「表彰会」では、支部の運営と裏千家茶道の充実・発展に尽力された功労者への支部長表彰が行われました。


與縄支部長挨拶 幸山政史熊本市長挨拶


表彰会
(功労者表彰:本藤宗由参与、江ア宗邦参与)
(支部長表彰:代表 永本宗佳氏 ほか20名の方々)


●特別講演会
  特別講演では家元が登壇。家元は「今、皆様がいる場所は、先達が整え、受け渡されてきた場所です。私たちもまた次の世代に手渡すべく預かっているのだと考えることから、感謝の気持ちは生まれるのではないでしょうか」と話されるとともに、「手の届く範囲で工夫するお茶を楽しんでください。亭主と客の心が通じ合ってこそ、一会の喜びは大きなものとなるのです」と語りかけられました。




●懇親会
  午後6時からは、熊本ホテルキャッスルにて懇親会が開催。與縄支部長の開会挨拶に続き、家元がお祝いの言葉を述べられ、田中人吉市長、後藤名誉地区長の挨拶の後、吉村浩平副支部長の発声で乾杯。
  家元は各テーブルで記念撮影に応じられるなど会員と親しく交流され、また会員同士は支部・青年部の垣根を越えて和気藹々とした懇親会となりました。
  終わりに、島田朝海副支部長による謝辞で懇親会は締めくくられました。


山鹿灯籠踊りで開会

田中信孝人吉市長挨拶 鏡開き




●記念茶会
  2日間にわたり記念茶会が開催。白川公園茶室に濃茶席(本藤宗由参与担当)、国際交流会館に薄茶席(野田宗貴幹事長担当)、崇城大学市民ホールに立礼席(青年部担当)と香煎席(学校茶道担当)の計4席が設けられました。
  学校茶道の参加校は、熊本北高等学校、熊本マリスト学園高等学校、熊本学園大学付属高等学校、東海大学付属熊本星翔高等学校、慶誠高等学校、東陵高等学校、熊本農業高等学校、鹿本高等学校、菊池高等学校、菊池女子高等学校、八代南高等学校、矢部高等学校、城北高等学校、文徳高等学校、翔陽高等学校の皆さん。


濃茶席 薄茶席


立礼席


香煎席