呉支部70周年・青年部60周年記念行事


  10月2日(日)、呉市において、千 宗室家元、千 万紀子さんが出席され、呉支部70周年・青年部60周年記念行事が開催されました(奥原信也支部長・中部中国地区地区長・淡交会参事)。
  来賓として、呉市長の小村和年氏、淡交会理事の橋本宗利氏(広島第二支部支部長)はじめ中部中国地区内の各支部役員が出席しました。
  呉支部の歴史は古く、大正5年に発足した「呉和敬会」を起源とします。昭和15年に淡交会が設立されると、その翌16年には淡交会「呉支部」を発会し、さらに昭和25年には全国に先がけていち早く青年部を発足させるなど、地域における裏千家茶道の牽引役として活動を続けてきました。また、三次・竹原の両支部は当初呉支部の支所として結成され、昭和38年以後それぞれ分離独立を遂げ支部に昇格し発会された歴史があります。呉支部の歩みを再確認し先達の思いを次の世代へ継承する機会として、意義深い行事となりました。




●記念式典
  記念式典は午後4時より、クレイトンベイホテルにおいて挙行。
  開会にあたり主催者を代表して奥原信也支部長、そして青年部を代表して河原宗鶴やすらい青年部部長が挨拶。続いて、家元が挨拶。来賓の小村市長による祝辞の後、大宗匠をはじめとする方々からの祝電が披露されました。
  続く「表彰会」では、支部の運営と裏千家茶道の充実・発展に尽力された功労者に特別功労者表彰が行われました。


挨拶される奥原支部長 小村市長の祝辞


道下宗政参与に特別功労者表彰


●特別講演会
  特別講演では家元が登壇。家元は、式典前に席入りされた記念茶会にふれ、「呉支部の会員方が今日までの活動を通して身につけてこられた宝物を見せていただいた」と話されるとともに、茶の湯でのもてなしについて、「それぞれの土地の一里四方のものでまかなうのが“ご馳走”であったはずです。もてなしの原点を見つめることが、一期一会に通じるのではないでしょうか」と語りかけられました。




●懇親会
  午後5時30分からは、同ホテルにて懇親会が開催。奥原支部長の開会挨拶に続き、千 万紀子さんがお祝いの言葉を述べられ、小村市長の発声で乾杯。
  家元と千 万紀子さんは各テーブルで記念撮影をされるなど会員と親しく交流され、また会員同士は支部・青年部の垣根を越えて和気藹々とした懇親会となりました。
  終わりに、大場宗幸羽衣青年部部長による感謝の言葉で懇親会は締めくくられました。






●記念茶会
  記念式典に先立ち、呉道場に濃茶席(親支部担当)・薄茶席(青年部担当)、クレイトンベイホテルに立礼席(学校茶道担当)の計3席が設けられました。
  学校茶道の参加校は、呉高等学校、呉三津田高等学校、呉宮原高等学校、清水ヶ丘高等学校、呉看護専門学校、広島国際大学、呉文化学園大学の皆さん。


濃茶席


薄茶席


立礼席