宮城支部70周年記念行事ならびに瑞鳳寺献茶式


  4月20日(金)、仙台市において宮城支部70周年記念行事が開催され、千 玄室大宗匠が出席されました(鎌田文惠支部長)。
  来賓として、仙台市長の奥山恵美子氏、衆議院議員の小野寺五典氏(宮城支部顧問)はじめ東北地区内の各支部役員が出席しました。
  宮城支部は全国的にも早い時期の発足で、その萌芽は昭和8年の伊藤宗幾刀自を中心とした「辰巳会」の発会に遡ります。同12年には支部結成の母体となる「一枝会」へと発展し、同17年に支部結成式を挙行し「東北支部」としてスタートしました。そして、同25年には「宮城支部」と改称し、その後も東北における裏千家茶道の拠点として発展してきました。
  今回の周年行事は、宮城支部のこれまでの歴史を振り返り先人の想いを次世代へ継承するとともに、宮城の茶文化に触れる良き機会として意義深いものとなりました。




●呈茶
  式典に先立ち、参加者へ宮城支部知新会による呈茶が行われました。




●記念式典
  記念式典は午後3時より、勝山館において挙行。
  開会にあたり主催者を代表して鎌田支部長が挨拶。続いて大宗匠が挨拶され、来賓の小野寺五典衆議院議員、川村 登淡交会参事(岩手支部副支部長)による祝辞の後、家元をはじめとする方々からの祝電が披露されました。


鎌田支部長挨拶


小野寺衆議院議員祝辞 川村参事祝辞


  続く「表彰会」では、永年にわたり支部の運営と裏千家茶道の充実・発展に尽力された功労者への表彰が行われました。


【功労者表彰(名誉師範)】(岡崎宗留氏、岡崎宗澄氏、大和田宗嬌氏、池田宗容氏)


【功労者表彰(90才以上)】(代表拝受 本田宗俊氏、浅野宗栄氏、丹野宗敏氏、太田宗茂氏)


【学校茶道永年勤続者表彰】(菅原宗智氏)


【淡交会継続会員表彰】(代表拝受 細谷宗津氏 ほか19名の方々)


●特別講演会
  特別講演では大宗匠が登壇。仙台市と裏千家の縁を紹介されるとともに「伝統を大切にし、是非次代にバトンタッチしていっていただきたいと思います。そのためには甘えることなく自らを厳しく鍛え、“かた”に“ち”を入れて“かたち”を作っていってください。“かたち”が出来てこそ、その点前に自然と心が込められるのです」と話されました。




●懇親会
  午後5時30分からは、勝山館にて懇親会を開催。鎌田支部長の開会挨拶に続き、大宗匠がお祝いの言葉を述べられ、奥山仙台市長の祝辞の後、仙台今日会の鈴木繁雄仙台市議会議員の発声で乾杯。
  祝舞や仙台すずめ踊りが披露されるなど、賑やかな祝意に満ちた懇親会となりました。
  終わりに、阿部秀一副支部長による挨拶で懇親会は締めくくられました。


祝舞


奥山市長祝辞 鈴木市議会議員による乾杯


すずめ踊り



阿部副支部長 中締め



献茶式
  翌21日、瑞鳳寺において献茶式が厳修され、老分で東北地区長の長谷川吉茂氏も参列されました。東日本大震災からの一日も早い復興を祈念し、大宗匠が捧げられた一碗に参列者一同も心を合わせて合掌しました。




●記念茶会
  21日には、瑞鳳寺に濃茶席(鎌田支部長担当)、宮城支部研修道場に薄茶席(支部担当)と香煎席(学校茶道連絡協議会・青年部担当)の計3席が設けられました。


濃茶席 薄茶席


香煎席