第9回鹿児島・奄美大島・沖縄
「和合の茶会」
平和の心をさらにつないで


  10月20・21日、千玄室大宗匠を迎え、沖縄において「和合の茶会」が開催されました。
薩摩と琉球の歴史的つながりを踏まえ、世界に向けて平和と交流の和を広げようと始められた鹿児島・奄美大島・沖縄の三地域を順に巡る茶会も9回を数え、沖縄での開催は4度目となります。

■和合の茶会
  20日午後2時より、浦添てだこホールにおいて、淡交会沖縄支部会員はじめ九州各地より約1,000人が参加しました。
  第一部「和合の茶会」。大宗匠筆「和気生萬福」の掛けられた壇上には、3地域の淡交会支部(所)長である親泊一郎氏(沖縄支部支部長)、渡 博文氏(奄美大島支所支所長)、島津修久氏(鹿児島支部支部長)、外務省特命全権大使(沖縄担当)の今井正氏、在沖縄米国総領事のケビン・K・メア氏はじめ地元知名士方が着座。大宗匠が点じられた一碗を参列者が順服、手から手へと受け渡される茶碗は和合の心を象徴、場内は感動に包まれました。




  第二部「講演」。まず、大宗匠が「みんな一緒だよ」と題する特別講演。大宗匠は、「みんな一緒=all togetherは即ち平和の心です。平和は国家同士ではなく、私たち一人ひとりの心の問題であるから、家庭の中でこそ、平和を考えていかねばなりません」と語りかけられました。
  続いて、漆芸家の前田孝允氏が「薩摩以後の琉球漆器について」と題して記念講演を行われました。


講演される大宗匠


前田氏による記念講演


  この日の茶会前の時間、市民交流室にて呈茶席が設けられました。
  また夕刻より、ラグナガーデンホテルにおいて、大宗匠を囲む懇親会が催されました。


メア総領事より挨拶


■献茶式・茶会
  21日午前9時より、国立沖縄戦没者墓苑において、平和祈念献茶式が執り行われました。
大宗匠が献茶の儀を厳修。続いて、支部長方、糸満市長の西平賀雄氏、今井大使、メア総領事はじめ自衛隊関係者が献花し、参列者も平和の誓いを新たにしました。








  この日はパシフィックホテル沖縄において茶会が催され、濃茶席(幹事長席)、立礼席(青年部席)、香煎席(学校茶道席)の3席が設けられました。


濃茶席


立礼席



香煎席