鹿児島・奄美大島・沖縄 文化交流行事
第12回『和合の茶会』




  11月20・21日、千 玄室大宗匠を迎え、沖縄において「和合の茶会」が開催され、鹿児島・奄美大島・沖縄の三地域の会員をはじめ、全国から550名が参加しました(主管・沖縄支部、親泊一郎支部長)。
  和合の茶会は、鹿児島・奄美大島・沖縄の歴史的に不幸な関係を修復し、三地域の友好関係を再構築することを目的として始まりました。大宗匠が提唱される「一碗からピースフルネスを」の理念のもと、お茶の豊かな心を共有し、受け継ぐ茶道文化交流行事として、これまで11回にわたり三地域を順に巡り開催されています。


●和合のつどい
  午後2時から那覇市パシフィックホテル沖縄において、茶道文化交流のメイン行事「和合のつどい」が挙行されました。
  第一部は和合の茶会。世界の架け橋を意味する沖縄の平和のシンボル「万国津梁の鐘(首里城正殿の梵鐘)」の紹介に続いて、親泊一郎支部長より歓迎の挨拶。




  続いて、大宗匠が亭主を務められ、点てられた一碗を正客・親泊一郎氏(沖縄支部支部長)、次客・島津修久氏(鹿児島支部支部長)、三客・渡 博文奄美大島支所長代理、福永宗秀氏(奄美大島支所幹事長)、四客・後藤豊彦氏(九州地区地区長)、五客・樽井澄夫氏(外務省特命全権大使沖縄担当)、六客・平田英俊氏(航空自衛隊南西航空混成団司令 空将)、七客・高橋弘平氏(鹿児島支部副支部長)の七氏が順服。






  第二部は、大宗匠による記念講演。前日宗家にて営まれた宗旦忌にちなみ、三千家の成り立ち、今日庵の謂れや花月の式について解説がありました。


講演される大宗匠


  また、開会前には、学校茶道が担当する呈茶席が設けられ、参加者は一碗を楽しみました。
  学校茶道の参加校は、コザ高校・小禄高校・首里高校・沖縄尚学高校・沖縄女子短期大学・沖縄大学・県立看護大学・琉球大学の皆さん。




●懇親会
  夕刻より、同ホテルにおいて、大宗匠を囲む懇親会が催されました。鹿児島と奄美大島に縁のある琉球舞踊が披露され、賑わいの中で、参加者たちの交流の輪が拡がりました。


下地幹郎衆議院議員挨拶 後藤豊彦地区長による乾杯


琉球舞踊「諸屯」 「上がり口説」


島津修久鹿児島支部長挨拶 次期主管福永宗秀奄美大島支所幹事長挨拶


●平和祈念献茶式
  21日午前9時より糸満市摩文仁にある沖縄平和祈念堂において平和祈念献茶式が厳修されました。



首里少年少女合唱団による献唱


  大宗匠が濃茶・薄茶二碗を謹点、平和祈念像に一碗を捧げられると、参加者は平和への誓いを新たにしました。




杉浦友平糸満副市長挨拶 代表献花 ケント・カルダー氏
(ライシャワー東アジア研究所所長)


●茶会
  献茶式に続いて、隣接する沖縄県立平和祈念資料館において、濃茶席(沖縄支部担当)、立礼席(同支部おもろ・かりゆし青年部担当)の2席が設けられました。


濃茶席(沖縄支部担当)


立礼席(同支部おもろ・かりゆし青年部担当)