第18回沖縄・奄美大島・鹿児島「和合の茶会」




  平成28年10月21日(金)・22日(土)、千 玄室大宗匠が沖縄を訪問され、18回目の和合の茶会が開催。三地域の淡交会会員はじめ、海外からはハワイ協会、台北協会の会員、また全国各地より約600名の同門社中が集いました。(主管・沖縄支部、親泊一郎支部長)。
  和合の茶会は、大宗匠の「一碗からピースフルネスを」の理念のもと鹿児島・奄美大島・沖縄の三地域を歴史的・文化的に良き方向へ導くために、お茶の豊かな心を共有し次世代へ受け継ぐ行事として、三支部が持ち廻りで開催しています。




◇和合の茶会(於・沖縄県男女共同参画センター てぃるる)
  21日15時より和合の茶会が開催。親泊支部長が主催者を代表して挨拶。
  大宗匠が亭主を務め、沖縄支部支部長・親泊氏(特別参事)、奄美大島支所支所長・渡 博文氏、鹿児島支部名誉支部長・島津修久氏(淡交会理事)、元沖縄県知事 沖縄支部顧問・稲嶺惠一氏、衆議院議員・下地幹郎氏、九州地区名誉地区長・後藤豊彦氏(博多支部名誉支部長)、鹿児島支部支部長・島津忠裕氏、平和記念財団会長・新垣雄久氏が着座。大宗匠が点じた一碗を順服されました。


親泊支部長 挨拶




  続いて大宗匠が「和のため手をつなごう」と題して講演。「この世界にはいろんな人が生きています。どんな人ともお互いに手を貸しあい、その手を握り合うことで心が繋がるのです」と説かれました。終わりに、東 良和沖縄支部副支部長よりお礼の言葉が述べられました。



東副支部長 お礼の言葉


◇茶席(於・パシフィックホテル沖縄)
  和合の茶会に先立ち、隣接するパシフィックホテル沖縄に茶席が設けられ、参加者はそれぞれの趣向を楽しみました。


濃茶席(担当 沖縄支部)



薄茶席(担当 沖縄青年部)



◇大宗匠を囲む懇親会
  夕刻より、パシフィックホテル沖縄にて大宗匠を囲む懇親会が催されました。親泊支部長の主催者挨拶に続き、来賓を代表して後藤名誉地区長、島津名誉支部長、下地衆議院議員より挨拶。稲嶺元沖縄県知事の乾杯発声で宴がスタートしました。


後藤名誉地区長 島津名誉支部長


下地議員 稲嶺元沖縄県知事 乾杯


  宴中、沖縄を代表する芸術家 故 山田真山氏ご息女の山田多津子氏による琉球舞踊と、沖縄支部会員の相馬正和氏による空手と、台北協会会員の吉田直嗣氏による蟷螂拳の披露があり、参加者は大宗匠を囲んで和やかな懇親のひとときをすごしました。


琉球舞踊 空手


蟷螂拳


  最後に、次回開催地である奄美大島支所の渡支所長より挨拶があり、島袋 洋沖縄支部副支部長の中締めの挨拶で宴はおひらきとなりました。


渡支所長 島袋副支部長


◇平和祈念献茶式(於・平和祈念堂)
  22日、大宗匠は摩文仁の丘の平和祈念堂において平和祈念献茶式を厳修。親泊支部長の開式の挨拶、混声合唱団「くねんぼ」と沖縄尚学高等学校・附属中学校合唱部による献唱に続き、第二次世界大戦彼我の戦没者をはじめ、戦争による犠牲者の霊位と平和祈念像を制作した故 山田真山氏にそれぞれ一碗が捧げられました。




  参列者代表による献花に続いて大宗匠、上原 昭糸満市長の挨拶、東副支部長による閉会の辞で閉会しました。


献花 上原糸満市長 挨拶


  献茶式に先立ち、祈念堂内には沖縄学校茶道連絡協議会による呈茶席が設けられました。




  学校茶道の参加者は、琉球大学、沖縄女子短期大学、那覇高等学校、興南高等学校、沖縄尚学高等学校の皆さん。

  献茶式終了後、世界の恒久平和を願い、平和祈念像の使者とされている蝶オオゴマダラが放たれました。