埼玉県支部50周年記念行事ならびに大宮氷川神社献茶式


  5月12日(土)、さいたま市において埼玉県支部50周年記念行事が開催され、千 宗室家元が出席されました(半田昭雄支部長)。
  来賓として、さいたま市長の清水勇人氏、衆議院議員の武正公一氏(埼玉県支部顧問)、小宮山泰子氏(埼玉県西武支部副支部長)、参議院議員の行田邦子氏はじめ関東第二地区内の各支部役員が出席しました。




  埼玉県支部は日本が著しい経済成長を続ける昭和37年に淡々斎宗匠の声掛けにより東京中央支部の協力を得て発足、今日まで地域と一体となって茶道文化を育みながら発展してきました。
  今回の周年行事は、埼玉県支部のこれまでの歩みを再確認し先人達の思いを次の世代へ継承する機会として意義深く開催されました。

●呈茶
  式典前には、埼玉県支部学校茶道連絡協議会(東京海洋大学、獨協中学高等学校、昌平中学高等学校、大宮北高等学校、久喜幼稚園)の学生・生徒・園児の皆さんが担当し参加者を一碗でもてなしました。
  また、ご多忙の中、上田清司埼玉県知事も駆けつけられ家元とご一緒に一碗を楽しまれました。




●記念式典
  記念式典は午後3時より、浦和ロイヤルパインズホテルにおいて開かれ、冒頭、能楽師の野村又三郎氏による「三番叟」の祝舞で開会となりました。
  開会にあたり主催者を代表して半田支部長が挨拶。続いて家元が挨拶され、来賓の清水勇人市長(代読)、森田 均関東第二地区長(参事・群馬県支部長)による祝辞の後、大宗匠をはじめとする方々からの祝電が披露されました。
  また、大会を記念して半田支部長より埼玉県とさいたま市へ、金一封が贈呈されました。


半田支部長挨拶 寄付金贈呈


●特別講演会
  特別講演では家元が登壇。人の交流が育む地域の特色にふれつつ、「かつての日本人は神社にお参りに行くと、自分の幸せではなく国家安泰、五穀豊穣を願ってきました」、と話され「利己主義にはしりすぎているように感じられる昨今、亭主、半東、水屋、受付といったそれぞれの立場が互いに尊重しあう茶の湯の精神を皆さまが伝えていっていただければ幸甚です」と結ばれました。




●懇親会
  午後6時からの懇親会では、石井 治副支部長の開会挨拶に続き、家元、清水市長の挨拶に続き、相川宗一前さいたま市長(埼玉県支部顧問)の発声で乾杯。
  家元は、各席を回られ記念撮影に応じられるなど参加者と和やかに懇談されました。


石井副支部長挨拶 清水市長挨拶


相川前市長による乾杯


●大宮氷川神社献茶式
  翌13日には、大宮氷川神社において家元奉仕の献茶式が執り行われました。献茶式の様子はこちらをご覧ください。