堺支部50周年記念大会
―千 玄室大宗匠特別講演―


  本年設立50周年を迎えた淡交会堺支部(田中正之支部長)は、3月15日、リーガロイヤルホテル堺で記念大会を開催しました。
  同支部は昭和23年に大安寺において始められた月例の研究会が母体となり、昭和33年に同寺で支部結成式が行われ正式に発足しました。同36年には研究会の会場を南宗寺に移し現在に至っています。




  午前11時から始まった式典は、田中正之支部長の挨拶のあと、千 玄室大宗匠の祝辞、木原敬介堺市長からの挨拶に続いて功労者表彰へと移り、支部設立当初より茶道指導者としてご活躍になり、発展に功績のあった11名の方々へ、田中支部長より感謝状と記念品が授与されました。受賞者を代表して播磨宗圭名誉師範からお礼の言葉がのべられ、式典は滞りなく終了しました。




  式典に続き、大宗匠特別講演会が行われました。大きな拍手に迎えられた大宗匠は「一碗からピースフルネス―文化の力―」と題して、ご自分の体験をとおして文化の持つ力の偉大さに気づかれたお話をされ、「他人の幸せを願いながら茶筅を手にすることは、自らが救われることにつながる」とされ、一碗のために寄り合い、すすめ合うことにより、差別のない真の平和がもたらされると、茶道が持つ大きな力を訴えられました。

  (田中正之支部長は3月28日に逝去されました。慎んでご冥福をお祈りいたします)