世界の人々に『一碗からピースフルネスを』の心を伝えたい

〜ワールドカップ札幌会場呈茶席〜
裏千家淡交会札幌支部連合会・札幌4支部青年部連絡会の行事報告より

呈茶会場:日本文化体験コーナー
サッポロ・インターナショナル・ファン・ビレッジ
饅頭にはサッカーボールの焼印が


  日本各地で予選リーグの熱い戦いが繰り広げられている5月31日〜6月7日までの8日間、札幌市大通りに設けられたサッポロ・インターナショナル・ファン・ビレッジのワールドカップ・フェスティバル「日本文化体験コーナー」において札幌支部連合会・札幌4支部青年部連絡会が合同の呈茶席を設け、各国のサポーターや全国各地からお見えになった観光客にお茶を一服差し上げました。
  お家元にこの日のためにと書き下ろして頂いた短冊「一蹴生万国和」をもって、「和」の心は「平和」の心に通じることを感じていただけたことと思います。

「オイシイデス!!!」



エクアドルのサポーター
日本文化に触れた喜びを全身で
表現していました

  初日、5月31日は雨模様で人影もまばらでしたが、それでも460人のお客様にお越しいただき、最終日の6月7日までの8日間の会期中に5800人のお客様をお迎えしました。
  手作りの案内パンフレットを片手に通りがかりの海外サポーターに片言の英語でご案内すると、「Thank you.」と気軽に応じていただきお席へご案内。「This is a Japanese cake with a soccer ball motif.」とサッカーボールの焼印が押された饅頭の説明をしどろもどろになりながら慣れない英語に身振り手振りを交える私たちに、サポーターの方々は「オイシイデス」と日本語で返してくれました。 どちらも片言ながら、終始笑顔いっぱいの席になりました。中には感激して帰り際に抱擁する方もいらっしゃいましたし、どの国の方も「アリガトウ」と笑顔で挨拶いただき、席を後にされました。





点前にチャレンジするイングランドの少年 取材陣にも笑顔、ドイツのサポーター

  隣の畳のコーナーでは日替わりで書道や折り紙など日本文化の紹介を行っていましたが、毎日12時〜14時の間は、「茶道体験コーナー」を設け、お客様にお茶を点てていただきました。「お茶は苦手だけれども、自分で点ててみたい」という好奇心旺盛なお客様が大勢おられました。結局ご自服で召し上がるのですが、自分で点てたお茶は格別らしく、「ニガイデス」と言いながらも皆最後まで飲まれました。
  この8日間は長丁場でしたが、延べ240人の親支部・青年部会員で乗り切ることができました。中には会社を休んで全会期を通して頑張る青年部会員もいたほどでした。これもお家元から頂戴しましたご染筆を励みに、皆心を一つにできたからだと思います。この行事を機に、これからの活動を一層充実したものにしていきたく思います。