対馬支所創立45周年・青年部40周年記念大会


  爽やかな秋晴れとなった10月27日(金)28日(土)の両日、家元が初めて対馬へ訪問され、対馬支所創立45周年・青年部40周年記念式典・講演会、万松院献茶式、記念茶会が行われました。


―万松院献茶式―
  10月27日(金)天台宗万松院(住職佐伯徳信・対馬副支所長)において、千 宗室家元による献茶式が執り行われました。
  午後2時、本堂にて対馬支所会員はじめ九州地区内の同門社中の見守る中、家元は濃茶・薄茶の二碗を捧げられました。



  万松院は、1615年に宗家第20代対馬藩主宗義成が父 義智の菩提を弔うために創建、父の法号に因んで「万松院」とされました。対馬藩は10万石でありましたが、壮大な墓地は数十万石の大藩なみと言われ、金沢の前田家、萩の毛利家と共に日本三大墓地の一つとも言われています。本堂には朝鮮通信使の資料や朝鮮国より贈られた青銅製の祭礼用三具足(みつぐそく、鶴亀の燭台と香炉、花瓶3点)が飾られ、また藩政300年の貴重な資料が数多く保存されています。





―対馬支所創立45周年・青年部40年記念式典―
  献茶式終了後、対馬市交流センターにて記念式典を開催。
  淡交会対馬支所(戸田秀峰支所長)は今大会は、テーマを「お茶を楽しもう in 国境の島 対馬」、サブテーマに「―誠信交隣の心を今に伝えて―」とし、対馬支所会員をはじめ九州地区200名、また韓国釜山協会より15名、計500名が参加しました。
  対馬支所は昭和37年に結成され、昭和49年に博多支部から分離後、独立支所となり役員会員が一丸となって淡交会活動への理解と茶道普及に努めてきました。
  記念式典は午後3時15分より。地元から松村良幸対馬市長、坂本智徳長崎県議会議員、長嶋耕一地対馬教育事務所所長をはじめ多数の方々が出席されました。




―家元講演会―
  式典終了後、講演会が行われ約1時間、支所・支部会員をはじめ島内の一般の方々に「人には本来の自分というものがあり、それを認識しておけばどんなことが起きても流されない。常にしっかりと自分を見つめてください」と語りかけられました。




―祝賀会―
  その後、会場を対馬グランドホテルに移し、記念祝賀会が2会場に分けられ行われました。メイン会場では、祝杯終了後に釜山協会会員による韓国民俗音楽の披露があり、また別会場では対馬支所のみの席を設け、対馬支所会員は家元との会話を楽しみ、終始和やかな時間を過ごしました。


(メイン会場)


(対馬支所会場)


―記念茶会―
  翌28日には、記念茶会が行われ、濃茶席(対馬支所)、香煎席(長崎県立対馬高等学校・長崎県立豊玉高等学校)、薄茶席(青年部・釜山協会)が担当。家元は各席を廻られ一碗を喫されながら支所会員らを労われました。


濃茶席


薄茶席


香煎席