淡交会和歌山支部設立50周年
同青年部設立35周年記念大会


  風薫る5月11日、千 宗室家元臨席のもと、和歌山市において茶道裏千家淡交会和歌山支部設立50周年・同青年部設立35周年記念大会が開催されました。
  和歌山支部は、昭和29年3月に故井口海仙宗匠(当代家元の叔父)を迎えて、白浜の古賀の井ホテルで淡交会の第75番目の支部として結成式を催し、それ以後50年の幾星霜を重ねてきました。

<記念茶会>
  式典に先立ち、大会会場となった和歌山ターミナルホテル内の各部屋において、和歌山支部の濃茶席・香煎席、青年部の薄茶席が設けられ、家元は参加者と共に和やかに一碗を楽しまれました。


濃茶席(支部担当) 薄茶席(青年部担当)


<記念式典>
  午後2時30分より、約500名の参加者を得て、同ホテル「葵の間」において記念式典を開催。木村良樹和歌山県知事、旅田卓宗和歌山市長,田中正之淡交会堺支部長、廣田元孝近畿第二ブロック長をはじめ、多くの来賓が出席される中、樫畑直尚紀州青年部長の開会のことば。主催者を代表して尾藤昌平和歌山支部長の挨拶に続き、お家元、木村良樹県知事、旅田卓宗市長より、設立から半世紀を迎えた支部を称える祝辞がありました。また、長年に亘り支部の発展に尽力された梅本新十郎元支部長と故村木宗悦元顧問が、50周年を記念して「お家元特別表彰」、木下宗知・江川宗関・成川宗智氏が「支部長表彰」を受賞、そして、多数の役員・会員が「支部長感謝状」を受け、その功績を称えられました。永年の苦労を思い浮かべ、感激する受賞者の姿が印象的でした。そして、岩橋 健副支部長の閉会のことばで、式典を無事終了しました。

<家元記念講演>
  お家元は、まず支部・青年部の設立から現在に至るまでの先人の労を労われました。また「これまで『一碗からピースフルネスを』のスローガンを掲げて、世界の60数カ国を行脚し、様々な場所で多くの人々にお茶を差し上げてきました。茶道は人種を越えて何処でも通用し、民族の融和を図ることが出来ます。そして、茶道のこころは人々の心に感動を与えます。皆さんも、今後とも茶道に精進され、精神的な修練を積み、地域社会に貢献できる何かを見つけて取り組んでいただきたい。」と参加者に温かく語られました。

<記念懇親会>
  午後5時30分より同ホテルにて記念懇親会。藤田光寛副支部長挨拶に引き続き、京都よりお祝いに列席された朝田善三青年部全国委員会委員長の乾杯の発声。そしてコーラスグループ・ダークダックスの演奏など、お家元を囲んで楽しい歓談のひと時を過ごした後、神前美津男副支部長の挨拶で懇親会の幕を閉じました。


多くの来賓を迎えての式典
お家元の記念講演 和やかな懇親会