平成30年秋季特別展

「酒飯論絵巻−ようこそ中世日本の宴の席へ−



表面裏面
【会    期】 平成30年10月6日(土) ― 12月4日(火)
 前期:10月6日(土)−11月4日(日)
 後期:11月6日(火)−12月4日(火)
 (※前期と後期で展示替えおよび場面替えを
  行います)

【開館時間】 午前9時30分〜午後4時30分
(入館と呈茶は午後4時まで)

【休 館 日】 月曜日(ただし10月8日、11月19日は開館)、
10月9日(火)

【入 館 料】 一般1000円、大学生600円、中高生350円、
小学生以下及びメンバーシップ校の方は無料、20名以上団体割引

【呈 茶】 入館者には無料の呈茶があり、抹茶と和菓子をお召し上がりいただいています。
(午前10時〜午後4時まで)
※詳細は呈茶席のページをご覧ください。

【イベント】 会期中に講演会を開催します。(詳細はこちら) ※終了しました。

【内    容】
  酒飯論絵巻(しゅはんろんえまき)は、酒が好きな「造酒正糟屋朝臣長持(みきのかみかすやのあそんながもち)」、飯と茶を好む「飯室律師好飯(いいむろりっしこうはん)」、酒も飯もほどほどを良しとする「中左衛門大夫中原仲成(ちゅうざえもんのたいふなかはらのなかなり)」という3人が言葉をつくして「酒」と「飯」について「論」じ合う物語に、3人がそれぞれご馳走をふるまう絵がつけられたものです。
  室町時代に成立し、楽しそうに飲食する姿や調理場面が生き生きと描かれたこの絵巻は、江戸時代を通して多くの写本が作られました。同時に、中世の風習を知るための好資料として認識され、最近では、日本の食文化を知る上で欠かせない絵画資料として注目を集めています。しかしながら、酒飯論絵巻が一体どんな物語で、どういった場面を描いたものなのかは意外に知られていません。
  酒飯論絵巻が生まれた中世は、ちょうど喫茶が流行のきざしを見せる時代です。現在、茶事では「茶」だけでなく、「飯」や「酒」も重要な役割を果たしています。酒飯論絵巻における饗宴の描写と現在行われている茶事には共通する部分も多く、茶事は中世の饗宴から影響を受けて発展したものと考えられます。
  本展は酒飯論絵巻をテーマとした初の展覧会で、国内に所蔵される酒飯論絵巻のうち8点を一堂に集め、全場面をわかりやすく解説します。あわせて酒飯論絵巻にみられる酒器などを展示し、中世日本の宴の世界を味わっていただきながら、茶事との関わりについてもご覧いただきます。

 [出品予定の酒飯論絵巻]
  文化庁本、三時知恩寺本、静嘉堂文庫美術館本、群馬県立歴史博物館本、
  茶道資料館本ほか

[作品リスト]はこちら

※本展覧会では図録を刊行しています。(刊行物一覧はこちら

※友の会会報誌「茶窓」の紹介ページで、本展覧会に関連したバックナンバーの記事を公開しています。(詳細はこちら

酒飯論絵巻 第一段(部分) 三人の登場
茶道資料館蔵


酒飯論絵巻 第三段(部分) 飯と茶を好む好飯の食事風景
茶道資料館蔵


第一段(部分) 第三段(部分)


茶道資料館と表千家北山会館との提携について
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