筥崎宮献茶式
― 千 宗室家元奉仕 ―




  6月13日(木)、筥崎宮(福岡市東区)において、千 宗室家元の奉仕による献茶式が執り行われました。
  同宮は筥崎八幡宮とも称し、大分県の宇佐神宮、京都府の石清水八幡宮とともに日本三大八幡宮に数えられます。ご祭神は筑紫国(つくしのくに)蚊田(かだ)の里、現在の福岡県宇美町に生まれたとされる応神天皇を主祭神として、応神天皇の母君・神功皇后、神武天皇の母君で海の神とされる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られています。鎌倉中期、蒙古(もうこ)襲来(元寇)の際に神風が吹き未曾有の困難に打ち勝ったという言い伝えから、厄除・勝運の神としても有名です。
  また、本殿脇には、利休居士が豊臣秀吉公の九州平定に随行し茶会を催したご縁により、居士寄進の石燈篭が据えられています。
  午前10時、家元は千 敬史様、伊住禮次朗様、大谷宗裕様とともに本殿に進まれ、濃茶・薄茶二碗を謹点し、ご祭神に捧げられました。




  献茶式に際して、儀式殿に石川宗氏(博多支部幹事長)担当の濃茶席が、恵光院に鈴木宗倫氏(福岡支部副幹事長)担当の薄茶席が設けられました。


濃茶席(石川宗氏担当) 薄茶席(鈴木宗倫氏担当)


  また、前日の12日(水)には淡交会九州地区主催の「第41回九州茶道文化講演会」が行われました。