第14回沖縄・奄美大島・鹿児島「和合の茶会」


  11月24日(土)・25日(日)、千 玄室大宗匠を迎え、鹿児島市において14回目となる「和合の茶会」が開催されました。今回も沖縄・奄美大島・鹿児島の三地域の会員をはじめ鹿児島市内の学生・生徒のほか、全国各地から554名が参加しました(主管・鹿児島支部、島津修久支部長)。




  和合の茶会は、大宗匠が提唱される「一碗からピースフルネスを」の理念のもと、沖縄・奄美大島・鹿児島の歴史的なつながりを踏まえ、お茶の豊かな心を共有し、それを受け継ぐ文化交流行事として三地域を順に巡り開催されております。

  24日午後2時より、城山観光ホテルにおいて「和合の茶会」式典を挙行。開会にあたり島津修久氏(淡交会理事・鹿児島支部支部長)より歓迎の挨拶に続いて、後藤豊彦氏(九州地区名誉地区長)より挨拶がありました。


島津支部長 後藤名誉地区長


  第一部では、尚古集成館館長の田村省三氏が「海の交流が支えた鹿児島の歴史」と題して講演されました。




  第二部「和合の茶会」では大宗匠が亭主を務められ、正客・親泊一郎氏(沖縄支部支部長)、次客・渡 博文氏(奄美大島支所支所長)、三客・島津修久氏、四客・後藤豊彦氏、はじめ三つの支部・支所の役員の方々9名がステージ上に揃い、厳かに点てられた一碗を順服されました。




  第三部では、大宗匠が「いまこそ和の心で」と題して講演され、ご自身の世界各地での平和活動や昨今の世界情勢に触れながら「文化は、様々な国・地域間の結びつき、交流の上に形成されるものです。それを正しく理解し、平和に活かしていく心がいま求められているのです」と語りかけられました。




  「和合の茶会」開会前には、学校茶道が担当する呈茶席が設けられ、来訪された方々をもてなしました。担当はタラデザイン専門学校と学校茶道指導者の皆さん。




  午後5時30分からは、同会場にて大宗匠を囲む交流懇親会が行われました。主管の高橋弘平氏(鹿児島支部副支部長)の後、大宗匠が挨拶され、来賓で鹿児島県副知事の山田裕章氏より祝辞が述べられました。
  続いて、3支部・支所の正副支部長が登壇、渡 博文氏の発声で乾杯が行われました。


高橋副支部長挨拶 山田副知事挨拶


渡 支所長による乾杯 鹿児島女子高等学校筝曲部による演奏


是枝三姉妹による演奏


保岡興治鹿児島支部副支部長による中締め


  鹿児島女子高等学校筝曲部による地元民謡や沖縄島唄、同校の是枝さん三姉妹による奄美民謡が披露されました。和やかな賑わいの中で、参加者たちの交流の輪が拡がり、意義深い懇親会となりました。

  来年度の和合の茶会は、沖縄支部が主管をつとめます。

●鶴嶺神社献茶式
  翌25日には、鶴嶺神社において大宗匠奉仕による献茶式が執り行われました。
献茶式の様子はこちらをご覧ください。