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ホテルオークラ京都教室

レッスン風景4


 7月。3年ぶりに執り行われる祇園祭の山鉾巡行などの神事で、京都の街中は久々の活気を感じます。今月はそんな京都らしい華やぎや、夏のおもてなしの心を取り入れたしつらえで楽しませていただきました。





 函谷鉾のお軸や、祇園祭のお花である檜扇(ひおうぎ)、見目涼やかな籠の花入れ。そしてやっぱり印象深いのはお菓子です。姿や味だけでなく、その歴史や名前にもそれぞれの物語があり、京菓子の奥深さを感じる選りすぐりばかり。お稽古日に間に合うようにご準備いただくご苦労を思うと、ただ感謝です。


 さて肝心のお稽古は、薄茶点前の単純な繰り返し..ではありません。少しずつ手が動くようになるにつれて、さらに一つ一つの所作を切り取り、掘り下げての手ほどきへと続きます。すると不思議なことに、見えるものが増えていくような気がします。
 また、「なぜこんなことを」という疑問に、ずばり合理的なお答えが返ることもあれば、ただ「こうしたら楽しいからですよ」とおっしゃることも。そのどれも素直に受け入れられる自分に驚かされます。歴史ある茶の湯の世界に包まれて、心の平安を得ているのでしょうか。





 棚を用いた点前を教えていただいた7月最終週は、最後に先生が洗い茶巾のお点前を見せてくださいました。金属の建水に滴る水の音に涼を感じるおもてなしの技..。流れるような所作は、お手本というよりは眼福となりました。
 あと2か月を切りましたが「行雲流水」のごとく心をゆだねて、この恵まれた時間を楽しませていただきます。








レッスン風景3


 全20回のお教室が折り返しとなり、ほぼ毎週のお稽古リズムが馴染んできたこの頃。毎回新しいことの連続で飽和状態だった頃は急な階段を登るような心地でしたが...今は少し緩やかな坂道に差し掛かり、ほんのちょっぴり視野が広がった気がしています。





 いよいよ新しいお道具、風炉釜・柄杓が加わって「薄茶点前」が始まりました。「盆略点前が基本です。いくつか増えて、いくつか減っただけ」という先生のお言葉が、少しは分かるのですが、やっぱり難しそう。まだまだラジオの実況中継のように一つ一つご指導いただき、なんとかできる状態。先生方の喉が枯れないか心配です。





 窓から見える風景は、6月だというのに真夏。お軸の書が「青雲新(せいうんあらた)」と読むと教えていただき、まさに「梅雨明け!」の爽快感を感じました。そして厳選してくださる涼やかさを演出するお菓子には毎回うっとり。特に、葛で作られた透明感のあるやわらかな水無月は初めてで、上品な見た目と味にため息がでました。





 お教室に通いはじめてから、普段の生活の中にも少しだけ変化を感じます。今まで見過ごしていたもの(例えばお花とか、季節のうつろいとか、書や絵など)が目に入り、想像し、楽しめるようになった気がします。「ような気がする」程度ですけれど、うれしい成長です。


 成長と言えば、久しぶりに先生が受講者のみんなにお茶を点ててくださったことがありました。とてもまろやかでふくふくと美味しくて「さすが!」と感動しつつ、それを味わえる自分の舌も成長しているかも...と、うれしくなりました。







レッスン風景2


 5月のお稽古の次のステップは「盆略点前」。歴史ある茶の湯の世界にあっては、まだ100年くらいの比較的新しいお点前で、お教室によっては教えないこともあるとのこと。けれども宮村先生は、「この中に基本がつまっています。だから私は大切にしています。ここでしっかりと所作を身につけておくことが、先々役に立ちますから。」と力を込めておっしゃいました。
 また、「茶巾の所作など水屋でやることも、正しくできるようになってください」とも。それらのお言葉が素直に心へ届きました。



 お稽古の中で「どうしてわざわざ、こんなややこしいことを?」と思ってしまう所作も、意味を知ったことで、スイっと馴染む時があります。例えば帛紗捌き。なぜ下に広げて畳むことをしないのか?それは、空中で行うことが清めになるから。だから上からつまむようなしぐさはせず、手の位置や向き、高さにも気を付けることが大切とのこと。目の前で流れる所作と共にご説明していただき、深く納得できたのでした。





 さて、毎回楽しみな床の間のしつらえで、特に印象的だったのは芍薬の花の蕾です。開花してしまうと華やかすぎて、香りも増して存在感が強すぎるけれど、蕾ならひかえめで、お茶の香りを邪魔することなく清楚に茶室を飾ってくれるのだと。そして「お花に限らず、そういうひっそりした心遣いがどこにあるのかを探すことも、また茶道の楽しみなのですよ」とのこと。今まで見えなかったことが見えてきそうなちょっとうれしい予感です。





 窓から見える横顔の大文字山につらなる東山。日に日に新緑が眩しく萌えてゆきます。空には上昇気流に乗って、トンビが豪快に舞っています。季節の移ろいを感じながらの恵まれたお稽古。まだまだ途中でしびれた足を伸ばしつつですが…背筋を伸ばして励んでいます。







レッスン風景1





 6階の見晴らしのよい明るいお茶室。窓からそよぐ春風も、私たちの緊張を解くことはできません。けれど、笑みを絶やさぬ宮村先生の力強いお声に少しずつほぐされて、自己紹介、道具説明、お辞儀の仕方、立ち方、座り方、そして床の間拝見のご指導まで、無我夢中についていきました。
 「半年間は意外にすぐです。基本をしっかり押さえながら進めます」とのことで、まずは「お辞儀」の練習。手よりも腰を先に折る、腕に丸太を抱えているように…など、ポイントをイメージしながらやってみると、不思議!別人になったように、カッコイイ「茶道のお辞儀」が完成していたのです。これぞ茶道教室と実感した瞬間でした。






 そして最後にお待ちかねのお点前。美しいお菓子を前に「何のお花だと思いますか?」と問われて固まる私たち。「若牡丹です、分からなくても、考えたり想像してみてこそ、深く心に残るものですよ」とのお言葉は、きっとこれから始まる学びのヒントだと思いました。先生たちが点ててくださったクリーミーでまろやかなお茶は、ほどよく疲れた心身に染み入るように甘く感じられました。


 2回目のお稽古は雲の垂れこめる空模様、少々蒸し暑い日となりました。来た順に床を拝見するところから始まり「考えたり想像してみることが大切」との教えを心に留めてお軸を見上げました。なにやら、今日はたくさんの文字が…。とにかく考えて見たからこそ「これは、利休七則といって…」という茶道の心得の意味がよく頭に入りました。
 先週の復習に続いて、初めての帛紗さばきです。「人には見えないところでも、基本をしっかり身に付けてください」という先生の力のこもったご指導で、たたみ方、懐中の仕方、腰へのつけかたなどを繰り返し練習。分かりやすく丁寧なお導きで棗と茶杓を清める動作まですいすいと進み、ちょっぴり茶道っぽくなってきた我が振る舞いに少し感動しました






 さいごに初めてお茶を点てさせていただき、まだ体験の域でありつつも、いよいよ入口に座り、指先を前について茶道の世界をのぞき見ているような気がしています。






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