【1】近畿第一ブロック(京都、奈良、滋賀)紹介

古都、京都・奈良には、歴史的価値のある伝統工芸品、伝統文化、神社仏閣や老舗料亭、 和菓子屋さんが多くあります。京都は、能、狂言、清水焼、西陣織、京友禅、舞妓さん、 京ことば、そして、古い木造の家“京町屋”など、「人、町、文化」が一体化した伝統ある町です。京都北部には、日本三景の一つ「天橋立」や国の特別天然記念物に指定されているコウノトリ(兵庫県豊岡市)も有名です。他に着物生地丹後ちりめんの産地もあります。
奈良といえば、すぐに思い浮かぶのが、東大寺の大仏さんと街中を歩き回る鹿。焼き物では「赤膚焼き」が有名です。
滋賀は、「信楽焼き」や日本一の湖「琵琶湖」があります。滋賀北部には、長浜ちりめんの産地や日本最古の茶畑もあります。

【2】近畿第一ブロック(京都、滋賀、奈良)世界文化遺産の紹介。
  京都
   1. 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
   2. 賀茂御祖神社(下鴨神社)
   3. 教王護国寺(東寺)
   4. 清水寺
   5. 醍醐寺
   6. 仁和寺
   7. 平等院
   8. 宇治上神社
   9. 高山寺
   10. 西芳寺(苔寺)
   11. 天龍寺
   12. 鹿苑寺(金閣寺)
   13. 慈照寺(銀閣寺)
   14. 龍安寺
   15. 本願寺(西本願寺)
   16. 二条城

  滋賀
    1. 比叡山 延暦寺 

  奈良
    1.法隆寺地域の仏教建造物 
    2.古都奈良の文化財
       3.紀伊山地の霊場と参詣道


■京都世界文化遺産 「賀茂御祖神社(下鴨神社)」


下鴨神社では、わが国最古の祭り「葵祭」が5月に行われます。
また、糺の森では、葵祭りの前儀として馬を走らせながら鏑矢(かぶらや)を射る「流鏑馬神事」が行われます。因みに、「流鏑馬神事等保存会」会長は鵬雲斎大宗匠。
5月には三千家交代で献茶祭も行われ、今回近畿第一ブロックのリレー茶会の会場にもなりました。

■滋賀世界文化遺産「比叡山 延暦寺」




天台宗総本山 標高848.3m。滋賀県と京都府にまたがり、琵琶湖にそって南北に連なっている山系。
因みに、「延暦寺」とは比叡山の山上から東麓にかけた境内に点在する東塔(とうどう)、 西塔(さいとう)など、三塔十六谷の堂塔の総称である。
日本仏教の代表的な聖地。

■奈良世界文化遺産

 

世界最古の木造建造物が数多く残されている「法隆寺地域の仏教建造物」は1993年、日本初の世界文化遺産として登録されました。
その中心は聖徳太子が建立した法隆寺です。特に西院伽藍の五重塔や金堂などは、中国にも現存していない希少性の高い仏教木造建築です。
平城宮跡、東大寺、興福寺、春日大社、元興寺、薬師寺、唐招提寺と春日山原始林が、1998年、奈良県で2件目の世界文化遺産に登録されました。これだけ多数の木造建築物と遺跡、山林が限定されたエリアで現存するのは世界的にも珍しい例とされています。



■紀伊山地の霊場と参詣道

「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場とこれらをつなぐ参詣道で、その範囲は三重・奈良・和歌山の3県におよびます。史跡や山間をつなぐ古道、自然林などの自然環境が重視された貴重な文化遺産です。

【3】京の文化・お遊び



『京都の道わらべ唄』
京都の道は、皆さんご存知のように縦横碁盤の目状になっております。平安京の時代に大路(大きな道)と小路(小さな道)がつくられ、中でも平安京の中心には朱雀大路という道幅85Mもある広い道もありました。これらの道は、現在もほとんどが残っており、道のわらべ唄(通り名はやし唄)は、その道の名前を唄にした大変親しみ深いものです。 そのいくつかを紹介しましょう。

<東西通り>
まるたけえびすに おしおいけ 丸竹夷ニ 押御池
あねさんろっかく たこにしき 姉三六角 蛸錦
しあやぶったかまつまんごじょう 四綾仏高松万五条
せきだちゃらちゃらうおのたな 雪駄ちゃらちゃら魚の棚
ろくじょうさんてつとおりすぎ 六条三哲とおりすぎ
ひっちょうこえれば はちくじょう 七条こえれば 八九条
じゅうじょうとうじでとどめさす 十条東寺でとどめさす


丸太町(まるたまち) 竹屋町(たけやまち) 夷川(えびすがわ) 二条(にじょう)
押小路(おしこうじ) 御池(おいけ)

姉小路(あねやこうじ) 三条(さんじょう) 六角(ろっかく)蛸薬師(たこやくし) 錦小路(にしきこうじ)

四条(しじょう) 綾小路(あやのこうじ) 仏光寺(ぶっこうじ) 高辻(たかつじ)
松原(まつばら) 万寿寺(まんじゅうじ) 五条(ごじょう)

雪駄屋町(せきだやまち)⇒現在の楊梅通り  魚の棚(うおのたな)

六条(ろくじょう) 三哲(さんてつ) 七条(しちじょう) 八条(はちじょう) 
九条(くじょう) 十条(じゅうじょう)

<南北通り>

てらごごふやとみ やなぎさかい 寺御幸麩屋富 柳堺
たかあいひがし くるまやちょう 高間東 車屋町
からすりょうがえむろころも 烏両替室衣
しんまちかまんざ にしおがわ 新町釜座 西小川
あぶらさめがいで ほりかわのみず 油醒井で 堀川の水
よしやいのくろ おおみやへ 葭屋猪黒 大宮へ
まつひぐらしに ちえこういん 松日暮に 智恵光院
じょうふくせんぼん さてはにしじん 浄福千本 さては西陣


寺町(てらまち) 御幸町(ごごまち) 麩屋町(ふやちょう) 富小路(とみのこうじ)
柳馬場(なやぎのばんば) 堺町(さかいまち)

高倉(たかくら) 間之町(あいのまち) 東洞院(ひがしのとういん)車屋町(くるまやちょう)

 烏丸(からすま) 両替町(りょうがえまち) 室町(むろまち) 衣棚(ころものたな)

新町(しんまち) 釜座(かまんざ) 西洞院(にしのとういん) 小川(おがわ)

油小路(あぶらのこうじ) 醒ケ井(さめがい) 堀川(ほりかわ)

葭屋(よしやまち) 猪熊(いのくま) 黒門(くろもん) 大宮(おおみや)

松屋(まつやまち) 日暮(ひぐらし) 智恵光院(ちえこういん)

浄福寺(じょうふくじ) 千本(せんぼん)  (さては西陣)

■滋賀県には日本一大きな湖があります。

約400万年前に誕生した琵琶湖は、「古代湖」として自然史上とっても貴重な湖の一つです。
「古代湖」とは、数十万年以前に誕生した寿命の長い湖のことで、世界にわずか10カ所ほどしか確認されていません。

・面積:670.33km2(平方キロメートル)
・周囲の長さ:235km
・深さ:日本で11番目

【リンク】
■京都府
 http://www.pref.kyoto.jp/

■社団法人 天橋立観光協会
 http://www.amanohashidate.jp/

■社団法人びわこビジターズビューロー滋賀県観光情報
 http://www.biwako-visitors.jp/

その他 ・社団法人京都市観光協会
・兵庫県立コウノトリの郷公園
・社団法人奈良市観光協会 奈良市観光情報センター

検索エンジンでHPにアクセスできます。







【近畿第二ブロック】
関西は「歴史・文化の宝庫」として世界に誇れる地域です。京都から大阪にかけては戦国時代以降から江戸時代がメインのゾーンです。天王山の古戦場や、大阪城、さらには道頓堀、適塾のある大阪が「戦国時代〜江戸時代ゾーン」の中心となっています。
15世紀頃からの日本は、いわゆる戦国の世に突入しました。 16世紀の終わり頃にはようやく統一に向かいますが、そのための最も重要な戦の一つが、京都と大坂の中間点にある天王山で行われた山崎合戦でした。合戦に勝利した豊臣秀吉は大阪城を築き、全国統一を果たしました。
 その後、再び勢力争いが始まり、政治の中心は江戸(東京)へ。大阪は商業の中心地として発展することになりました。 現在の大阪のまちの原型は、17世紀にかけてつくられ、市内には全国からの物資を集めるための運河が広がっていました。
 また、大阪は、文楽など、庶民文化の中心地としても栄えました。 300年以上に及んだ江戸時代の末期には、適塾などが欧米文化吸収と人材育成の拠点となり、やがて19世紀半ばには江戸幕府が崩壊。二条城で大政奉還が行われました。


【大阪城】
豊臣秀吉が築いた城。現在のお城は昭和6年、市民の寄付により再建されたもので、文字通り「大阪のシンボル」。館内は歴史資料館となっており、8階は大阪市内が一望できる展望台になっています。

  交  通:JR環状線「大阪城公園駅」から徒歩約15分
  入城時間:9:00〜17:00 休み:年末年始
  入城料金:一般600円

【大阪歴史博物館】
1350年を超える「都市おおさか」の歴史を、さまざまな手法でリアルに再現。原寸大の復元建物、各種の模型やグラフィック、豊富な実物資料を通じて、古代難波宮から近代「大大阪(だいおおさか)」まで、各時代の息づかいを「体感」していただける新しいスタイルのミュージアム。また、展示場からは難波宮跡や大阪城が一望できます。
  交  通:地下鉄谷町線・中央線谷町四丁目駅H号出口左すぐ
  入館時間:9:00〜17:00(16時30分最終入館)
  入館料金:一般600円(特別展は別途)
  休  み:毎週火曜日(ただし、祝日の場合は翌日)・年末年始

【難波宮跡】
大阪城の南に位置する広大な宮跡は、7世紀なかばから8世紀にかけて都のあったところ。1993年には朱雀門跡が出土しています。現在、大極殿を中心にした史跡公園として整備中です。
  交通:地下鉄中央線「谷町4丁目駅」からすぐ

【四天王寺】
聖徳太子が創建した日本最初の官寺。南大門、中門、金堂、講堂など広い境内に建ち並ぶ伽藍の配置は創建当時そのままです。
  交  通:地下鉄谷町線「四天王寺前駅」から徒歩約5分
  拝観時間:8:30〜16:00
  拝観料金:一般 200円

【適塾】
緒方洪安が開いた蘭学塾。福沢諭吉、大村益次郎など近代の日本を支えた多くの先覚者たちがここで学びました。
  交  通:京阪本線・淀屋橋駅から徒歩約5分
  入館時間:10:00〜16:00 休み:月曜、日曜、祝日
  入館料金:一般250円

【造幣局】
我が国最初の近代設備を備えた貨幣鋳造所として開設した造幣局は「桜の通りぬけ」でも有名。局内には造幣博物館があります。
  (造幣博物館・土日祝休み・無料・9:00〜16:00)

【国立文楽劇場】
大阪で生まれ育った上方を代表する伝統芸能・文楽の専門劇場。近代的設備の整った劇場では、定期的に文楽や歌舞伎、邦楽などの公演が行われています。
  交通:地下鉄堺筋線「千日前駅」・近鉄「日本橋駅」から徒歩約5分
  休み:不定休

【道頓堀】
大阪は元禄時代、近松門左衛門、井原西鶴、松尾芭蕉などが活躍したところとしても知られています。ミナミの繁華街、道頓堀界隈は中座、角座、浪速座など芝居小屋のまちとして賑わったところです。
  交通:地下鉄御堂筋線「難波駅」・近鉄「難波駅」から徒歩約5分

大阪の夏といえば・・・
毎年7月24日、25日に行われる天神祭りです。
大阪天満宮の夏祭りで、年に一度神様が氏子たちの平安を見届けるために氏地を巡行するという行事でしたが、現在では、日本三大祭のひとつに数えられるようになりました。
さまざまな衣装をまとった3000人が町を練り歩く陸渡御、大川一帯に百隻あまりの大船団が行きかう船渡御、2000発の花火が打ち上げられます。大阪の青年部は、この船渡御で、お献茶船にて、献茶を行っております。


【堺の見所(古墳と町人文化のまち)】
世界最大の墳墓・仁徳陵古墳、利休ゆかりの南宗寺や屋敷跡があり、豪商・納屋助左右衛門ゆかりの大安寺やキリスト教を初めて伝えたザビエル来堺の祈念碑が建つザビエル公園、古墳の前に広がる大仙公園公園内には、茶室「伸庵」があります。戦国時代、豪商達が集い自治を行った町人文化のまちです。


【仁徳陵古墳】
全長486メートル、日本最大の前方後円墳。仁徳陵一帯には、4世紀後半から6世紀前半にかけての古墳約50基が点在しています。
  交通:JR阪和線「百舌鳥駅」から徒歩約5分

【大仙公園】
仁徳陵古墳の前に広がる芝生公園。日本庭園、都市緑化植物園のほか、原始から近代までの堺の歴史を紹介する堺市博物館があります。
交通:JR阪和線「百舌鳥駅」から徒歩約3分


名勝(庭園)


【南宗寺(なんしゅうじ)】
1557年建立の臨済宗大徳寺派の寺院で、大坂夏の陣で全焼したが、沢庵(たくあん)和尚によって1617年に再建された。
茶道の大成者、千利休(せんのりきゅう)や武野紹おう※(たけのじょうおう)らがここで修行したといわれ、利休ゆかりの茶室「実相庵」(じっそうあん)や、遺愛の手水鉢などが残っている。また、枯山水の庭園は昭和58年に国の名勝に指定されている。


【和歌山の見所(吉宗ロマンのまち)】
徳川御三家の城下町として栄えた和歌山は、八代将軍吉宗ゆかりの地。和歌山城や紀三井寺、紀州東照宮、万葉集にも歌われた景勝地・和歌浦など歴史と自然に恵まれたところです。

【和歌山城】
虎伏山にそびえる徳川御三家のひとつ、紀州家の居城。市の中心の高台にあり、城内は公園となっています。天守閣からは、紀淡海峡、紀の川、和歌浦などが眺望できます。
交 通:JR紀勢本線「和歌山駅」/南海本線「和歌山市駅」から徒歩約15分
開城時間:9:00〜16:30 休み:12/29〜31
入場料金:一般350円

【和歌浦】
万葉集で山部赤人が
「わかのうらに しおみちくれば かたおなみ
                 あしつをさして たつなきわたる」
と詠った景勝の地。朱塗りの鳥居がある玉津島神社は古くから和歌の神様として有名です。
  交通:JR紀勢本線「和歌山駅」/南海本線「和歌山市駅」から和歌山バス新和歌浦行き「曙橋」

  【熊野古道とは?】

熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)に詣でるための道です。世界遺産として登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」を構成する参詣道のひとつ、熊野参詣道の通称です
聖地・吉野からさらに南に位置する熊野は、古くから神々の住む聖地、死霊の集まる再生の地として崇められてきました。厳しい道を乗り越えて、大自然の中にある再生の地・熊野へ詣でることで、来世の幸せを神々に託すという信仰が生まれました。これが「熊野詣」です。

和歌山県本宮町にある「熊野本宮大社」。かつては熊野川の大斎原に本殿がありましたが、明治時代に大水で流され、今は川のそばの小高い丘にあります。 和歌山県那智勝浦町にある「熊野那智大社」。那智大社の御神体は、「那智の滝」。日本古来のアニミズムの象徴ですね。
熊野古道は、各地から様々な思いを抱えながら熊野を目指して人々が歩いた巡礼の道です。熊野古道、熊野街道などの呼び方がありますが、世界遺産登録された名称は「熊野参詣道」です。
熊野三山・高野山・吉野大峯といった霊場と、そこへ至るための広範囲に及ぶ参詣道、そこを歩いた巡礼者たちを受け容れてきた地域が、今もなお紀伊半島の広い範囲に残っているのです。




  【大阪の芸能】
伝統芸能といえば、大阪では文楽でしょう。何せ世界遺産ですから。文楽は、もともと人形浄瑠璃のことです。そう、人形と浄瑠璃が一緒になったもので、人形遣い、物語を語る太夫、三味線弾きの三業から成り立っているのですね。

江戸時代の大阪では、人気語り手であった竹本義太夫が近松門左衛門の作品を舞台にかけて、大人気となりました。現在は地下鉄日本橋駅を上がって、すぐの所に国立文楽劇場がありますんで、一度のぞいてみはったらどうですか。

次は、歌舞伎ですね。 むかし道頓堀には五座っていう五つの芝居小屋があったんですが、今はもうありません。 坂田藤十郎を襲名の中村鴈治郎さんのおじいさんは、大阪を代表する歌舞伎役者やったそうです。 今では道頓堀の松竹座が大阪の歌舞伎舞台の中心です。 夏の船乗込みが楽しみです。

最後に能楽。 大阪の能舞台としては、大阪能楽会館は若者が集う中崎町。 山本能楽堂は谷町四丁目。 大槻能楽堂は難波宮の南側にそれぞれあります。 伝統の中にどんどん新しいこころみをとりいれてはります。 ゆっくりした時間を過すのに、たまには能や狂言の鑑賞なんていうのも、いいかもしれませんよ。

  【大阪の演芸】
庶民の文化としては、何といっても 「笑いが一番!」 吉本も松竹も大阪を代表する演芸です。
吉本はもともと、吉本せいさんが、天満の寄席を買い取ったのがはじまりです。 当時の寄席は、何といっても落語が中心。 しかし人々は落語から、何か別の新しい笑いを求めていました。 最後にして最大のスターが初代桂春団治。 八方破れの芸風で大人気となります。

しかし彼が亡くなると同時に、新しく 「漫才」 が登場してきます。 エンタツ・アチャコ。 スーツ姿に 「君、僕」 の掛け合い 「漫才」 誕生!  以後、ダイマル・ラケット、いとし・こいし、やすし・きよし、ダウンタウンなど、やっぱり大阪といえば漫才でしょう!(内容古うっ!)

松竹は白井松次郎と大谷竹次郎という双子の兄弟がつくった会社。 二人の名前から 「松竹」。 道頓堀にあった芝居小屋を次々と買い取り、演芸を独占しました。 日露戦争の頃には曽我廼家五郎・十郎という人気俳優が出て、松竹新喜劇がはじまります。 ちょうど去年で百年目。
藤山寛美さんも、あの世でさぞ喜んではるでしょう。 「大阪名物パチパチパンチ〜」 の吉本新喜劇が誕生したのは、昭和三十四年のこと。 今では東京公演や世界中で人気となっています。

大阪でもNGK、梅田花月をはじめ、B1角座やベース吉本などいろんな場所で演芸を楽しめます。 天満宮には、新しく落語中心の寄席 「天満天神繁昌亭」 が企画中です。 かつて天満宮界隈には、8軒もの寄席があったそうです。 上方落語は、大阪がほこる伝統芸能なんですが、今では落語専門の寄席は一軒もありません。 歴史ある場所で上方落語を楽しむ。 こちらも目が離せませんよ

  【伝統の味】
大阪の食を語るのに 「粉もん」 は外せませんね。 ちなみに 「粉もん」 というのは、たこ焼き、お好み焼き、うどんなど、粉 (小麦粉) から作られる料理のことです。
「たこ焼き」の起源をたどれば、昔は蛸が入ってなかったって知ってました? 蛸が登場するまでは、小麦粉を溶いたものにコンニャクやネギ、しょうがを入れて、ラジオ焼きと言ったそうです。 そうそう、大阪人って家でもたこ焼きを食べるんですよ。 だから、大阪の家庭には必ずと言っていいほどたこ焼き器があるんです。 家庭でたこ焼きパーティは、あたりまえ!

また、大阪だけの粉もんというと、真っ先にきつねうどんを思い出します。うどんはダシが命ですが、江戸 (東京) のかつお節、浪花 (大阪) の昆布といわれ、大阪では昆布でダシをとるのが一般的。 全国で乾物商ではなく専門業者があるのも大阪ならではなんです。 電話帳タウンページに 「昆布」 の項目があるのは、大阪だけなんやて、知ってました?

大阪独自のものといえば、大阪寿司。 東京の握り寿司に対し、箱寿司や押し寿司と呼ばれるものです。 木の型に酢飯と具を重ねて詰め込んで、ギュッと押すことで四角い形に整えるので、このように呼ばれています。 見た目も美しく、色んな食材を用いた繊細な風味。 これは修行を積んだ職人さんにしか作れない料理なんですって。




【制作】実行委員会・広報リレー茶会部会